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優雅な舞と幽玄な調べの舞楽・厳島神社 桃花祭。

 2016/06/10 宮島・厳島神社
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4月15日の夕方から始まる宮島の桃花祭(とうかさい)の舞楽(ぶがく)を

見に行ってきました。

桃花祭は、桃の花を厳島神社の御祭神にお供えする祭典ですが、

始まりは室町時代と伝えられています。

 

桃花祭の神事が行われた後、引き続いて厳島神社高舞台にて舞楽が奉納されます。

桃花祭神事と舞楽は15日の夕方から始まり、午後9時30分頃まで続けられます。

その後、16日からは3日間に渡り厳島神社の能舞台にて「神能(しんのう)」が

行われます。

 

桃花祭神事は、厳島神社において午後5時から祭典が始まり、午後6時30分頃から

高舞台で舞楽が全部で11曲奉奏されました。

15日の桃花祭神事は見ることが出来なかったのですが、引き続いて午後6時30分頃

から行われた舞楽の舞を見ることが出来ました。

 

舞楽の途中で「桃李花(とうりか)」といわれる曲が奏楽され、宮司の方が紅白の桃の

花を厳島神社本社神前に献花されました。

なお舞楽の発祥は、インドや中央アジアの地とされており、舞楽が日本に伝えられた

のは奈良時代と言われています。

 


 

 

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上記の4人の方が舞われておられるのは、「萬歳楽(まんざいらく)」と呼ばれている舞楽で、

唐の聖王の治世に鳳凰が飛来し、聖王萬歳と唱えるといわれ、その声を楽に写し、

その姿を舞にしたと伝えられているものです。

 

舞楽が厳島に伝えられたのは平安時代の末期頃で、平清盛によって京の都からもたらされた

と言われています。

厳島神社の社殿には高舞台や左右には楽房があり、今日まで絶えることなく、

「舞人」「楽人」と呼ばれる厳島神社の神職の方たちによって継承されています。

 

現在厳島神社で舞われている舞曲は19曲ほどありますが、今日の桃花祭ではその内の

11曲が奉奏される予定になっていますが、私が見たのは9曲となります。

 

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上記の舞楽は「延喜楽(えんぎらく)」という舞曲名になります。

醍醐天皇の延喜8年(908年)に作られたもので、年号の延喜を舞曲名に

したといわれています。

 

藤原忠房が曲名を、式部卿敦実親王(しきぶのきょうあつざねしんのう)が舞の

振り付けをしたと伝えられています。

舞楽の曲の中で、日本で作られた数少ない曲の一つです。

 

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上記の二人の方が舞われているのは、「一曲(いっきょく)」と呼ばれる舞曲です。

左右から楽器を持った舞人が「鳥向楽(ちょうこうらく)」の伴奏で同時に舞うもので、

道楽(みちがく)で行列中に舞ったものと言われています。

 

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上記は、「蘇利古(そりこ)」といわれる舞曲で、応神天皇の時代に酒造りをしていた

百済からの帰化人が舞ったと伝えられ、酒造りの祭に竈(かまど)と井戸を清める姿を

舞にしたものといわれています。

 

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上記は「散手(さんじゅ)」という舞楽曲の舞楽になります。

釈迦の生まれた時に作られたと伝えられる勇壮な武将の舞といわれています。

 

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上記は、「貴徳(きとく)」という名の舞曲で舞われたもので、渤海地方から伝えられた

曲とされ、漢の時代に帝王に降伏した貴徳と呼ばれた武将の勇姿を模した舞といわれています。

 

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上記は、「蘭陵王(らんりょうおう)」又は「陵王(りょうおう)」と呼ばれている

舞曲になります。

中国六朝時代の陵王の武勲を称えた勇壮な姿を模して舞にしたと伝えられている舞楽です。

厳島神社の舞楽の奉奏でもよく舞われている舞曲で、ポスターなどにもよく使われています。

 

「蘭陵王」で9曲目くらいだったと思いますが、全部で11曲舞われるのですが、

「蘭陵王」の舞が終わった時点で午後9時を過ぎた時間となり、フェリーの最終便も

近づいていましたので宮島を離れることにしました。

 

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コメント

  1. 笑太郎 より:

    先日、今年(2018年)の桃花祭へ行ってきました。僕は去年の今頃、大阪四天王寺の聖霊会で舞楽を観たのですが、今年この厳島神社の舞楽舞台を見た第一印象は、四天王寺のそれに対し随分とかわいい舞台で以外だったと言う事です。しかしそれだけに舞楽をより近くで見られる利点が大きく以前から是非生で観てみたかった「陵王」や「納曽利」が少し手を伸ばせば役者さんに届きそうな位置で観られたのは感動的でした!反対に四天王寺の大きな舞台での舞楽(特に「太平楽」)も良かったのですが、舞台が広い代わりに舞台の周りに大きな池があるため遠くからしか観られないのが残念でした。それだけに去年の四天王寺と共通の演目であった「散手」も間近で観られました。
    また、「蘇利古」は映画「千と千尋の神隠し」に登場したカスガ様と言う神様のモデルにもなっており、この「蘇利古」の役者さんが舞台に登場した際は、背後に広がる廿日市の夜景とそれを隔てる夜の海、そしてそこを航行する船等も手伝い「千と千尋~」の名シーンが眼前で具現化した様でした!!
    一方で、神社内の建物にも言及すると一番印象に残ったのが千畳閣。秀吉の建立ながら、秀吉の死によって未完のままに現在に至る(周りの柱間の壁、天井が無く、床も板張り)と言う物ですが、これが畳が敷かれ、天井も付けられ周りの柱間にも障子があれば京都の西本願寺阿弥陀堂ばりの建物にもなっていたとも思え、また梁が剥き出しの屋根裏も、その梁の組まれ方が同じく京都妙法院の庫裏(国宝)にも似ていました(両者ともこの千畳閣と建てられた時代も重なっています)。加えて内部の棟に厳島神社の能楽堂で過去に催された桃花祭のそれを含む演能の演目が書かれた額が多く掛かっていたのも能好きの僕にとっては嬉しい限りでした!!

    1. 山根良治 より:

      笑太郎様。

      コメントを頂きまして有難うございます。

      大変お詳しいようで、私の知らないことも書いていただき、楽しく読ませていただきました。

      私ももう少し勉強したいと思っています。

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