【DIY】新型N-BOX CUSTOM 専用コンソールボックスの自作。

新型N-BOX CUSTOMを購入しましたが、コンソールボックスが付いていないので自作することにしました。
新型N-BOX CUSTOM 専用コンソールボックス制作の過程をご紹介します。
なお制作にあたっては、CRAFT WORKS さんのコンソールボックス
https://item.rakuten.co.jp/auto1direct/a1173jf5ca/ を参考にさせていただきました。
図面の作成
まず最初にコンソールボックスの制作にあたり、次の2点を考慮しました。
1、取り付けるにあたり、車に傷をつけないこと。
2、取付け、取り外しが簡単なこと。
以上の2点を考慮のうえ、参考に出来そうなコンソールボックスを調査しました。
その結果、CRAFT WORKS さんのコンソールボックスがベストと考え、参考にさせていただき図面を作成しました。
以下の図面が今回制作しましたコンソールボックスの図面です。


上記の2つの図面の内、上の図が本体です。
その中の上側の図が上から見た図で、下側の図が運転席側から見た側面図です。
下の図は、物入れのフタの図を描いたものです。
車への取り付け方法については、本体の図のように、両側面の内、片側(助手席側)のみの側板の高さを長くし(205×491)、運転席と助手席の間に差し込んで固定することとしました。
運転席と助手席の間には、丁度10mm程度の板が入るくらいのすき間があります。
使用したのは、既製品で9mmの松の集成材があったのでこれを使いました。
板材のカット
制作に使用した材料は、ホームセンターで販売されている既製品の中で、目的のものに一番近いサイズのものを選びました。
材質は松の集成材で、厚みが9mm、幅が20cmの板を使いました。
まずは図面に基ずいて板をカットします。


既製品の材料では長さが足りない部分については、長さを継ぐこととしました。
板材の長さ方向の継ぎ方については、いろいろな方法があると思いますが、私が今回行った方法は以下のようなやり方です。
① 片方の板材の木口に釘を2本、釘の長さの半分くらい打ち込む。



② クギの頭をペンチで斜めにカットする。

③ 釘を打った板材の木口と、つなぎ合わせるもう片方の板材の木口を、水平な角に置き、突き合わせて、釘の位置を揃える。

④ つなぎ合わせるもう片方の板材の木口に付いた釘の印の部分をキリで穴を深く開ける


⑤ 木口に木工用接着剤(木工用ボンド)を付け、カナヅチで叩いて圧着させる。




この状態で動かさないで乾いて固まるまで置いておきます。
ただこの状態では、ボンドが乾いて固まっても接着強度は全くありません。
お互いの板材が動かない程度の接着力しかありませんので、触れないようにしておきます。
組み立て
部材がそろったら、ここからは図面に基ずいて組み立てていきます。
組み立ては、木工用ボンドとカクシ釘を使用します。
接合部に木工用ボンドを塗布し、カクシ釘を打って固定します。
カクシ釘の頭の部分には、ゴムのような柔らかいものが付いており、この部分まで打ち込みます。
またこの部分には切れ目が付いており、カナヅチでたたくと折れて、頭が取れるようになっています。
カクシ釘は住宅の内装材などの取り付けに使う釘で、ボンドが乾いて固定した後に、釘の頭をたたいて飛ばします。

上の写真が、今回使用したカクシ釘です。
左の写真のピンク色したものがゴムで、この状態で使用します。
右の写真は、このゴムを取り除いてみたもので、切れ目があるのが分かります。
左のゴムが付いた状態で、ゴムが少しつぶれて、材料をしっかり圧締するように打ち込みます。
ボンドが乾いて固定されれば、ピンクのゴムの部分をカナヅチでたたたけば、切れ目で釘が折れてなくなります。



上の写真のように使い、ボンドが固まるまでこの状態を保持します。
その他の部分も同様に行います。

座席シートに当たる部分は、シートの曲線に合わせてカットし、同様に組み立てます。




ボンドが固まって固定できましたらピンクのゴムが付いている頭をカナヅチで叩いて飛ばします。


釘の頭を飛ばした跡は、当然ながら下の写真のような釘の丸い跡が残ります。

この跡を目立たなくする方法としては、ご存じの方も多いと思いますが、穴の部分に水を付けると木の繊維が膨らんで穴が目立たなくなります。


水を付けてすぐの写真ですので、完全には膨れていませんが、それでもだいぶ目立たなくなりました。
もっと効果的な方法はアイロンのスチームを吹きかける方法です。
水分と熱によってすばやく膨らんで目立たなくなります。
この方法は、木製品などに硬いものが当たってへこんでしまった場合などの修復にも役立ちます。
穴あけ
次にドリンクホルダー用の穴を開けます。
穴の直径は70mmとし、穴の中心の印を付け、ホルソーを使って開けます。



ホルソーで開けた穴のフチはバリが付いていますので、ヤスリやサンドペーパーを使って仕上げます。

フタの制作
コンソールボックスは2個のドリンクホルダーと物入れの部分がありますが、次に物入れの部分のフタを作ります。
フタの上にも物を置いたときに落ちないようにフチを付けます。
まずはフチを切り出します。

切り出したフチを取り付けます。



フタの固定のために打ったカクシ釘については、板厚が薄いため裏側に釘の先が飛び出たので、固まった段階で釘を抜きます。


余分をカットしサンドペーパーで仕上げます。

フタの裏側には、ズレ防止のためのミゾを掘ります。

ドリンクホルダー取り付け
コンソールボックスの前側にドリンクホルダーを取り付けます。
同様にボンドとカクシ釘を使って固定します。


出来上がりの形が出来ました。(下の写真)

ボンドが乾燥して固まったら同様にカクシ釘の頭を飛ばします。


仕上げ
組み立てた部分の板のズレやボンドのはみ出し等をヤスリ、カンナ、サンドペーパーを使って仕上げます。


全ての角の面取りも行います。

最後にサンドペーパーで仕上げます。

形の完成です。



塗装
塗装は座席の色に合わせて、黒の艶消しとしました。



完成、取付け
新型N-BOX CUSTOM 専用コンソールボックスの完成です。
運転席側側面

前から見たところ

上から見たところ

助手席側側面

後ろから見たところ


早速車に取り付けてみたいと思います。
取り付けると言っても簡単で、運転席と助手席の間のすき間に差し込むだけです。


運転席と助手席の間は、ちょうど手のひらが差し込めて、固定するのにちょうど良いすき間があります。
厚みで言えば10mm前後ですが、既製品の9mm板を使いました。
グラツクこともなく備え付けることが可能です。

アームレストを倒した時に、コンソールボックスとの間に若干のすき間が出来るように高さを調整しています。


シフトレバーが【P】パーキングの時は上の写真のように、コンソールボックスを前にいっぱいに出して、2個のドリンクホルダーが余裕で使えます。


上の2枚の写真は、シフトレバーが【S】ドライブ(7速マニュアルシフトモード)のときは、ドリンクを持ち上げるとシフトレバーに干渉するので、後ろに下げる必要があります。
また後ろに下げると、後ろ側のドリンクホルダーがアームレストに干渉します。
この場合は、アームレストを起こして使用するようになります。(下の写真)

シフトレバーが【D】ドライブ(通常走行)の場合は、2個のドリンクホルダーとアームレストが使用できます。

物入れのフタの上には、小さなもの(キーなど)が置けるようになっています。

物入れを使用するときは、アームレストは起こし、フタを外します。

不要な時は簡単に外せます。

以上自作しました新型N-BOX CUSTOM のコンソールボックスをご紹介しました。
当初の目標であった、①車にキズをつけない。②取り外し、移動が簡単に出来る。
上記の2点が達成できたので自分としては満足できるものが出来ました。