測光とは、被写体の明るさを測ることをいい、測る機械のことを露出計といいます。
現在のデジタルカメラにおいては、測光機構が内臓されていますので別に露出計を用意して測光することはほとんでありません。
この記事では、デジタルカメラの測光方式の種類、測光機構、測光と露出との関係、TTL測光、適正露出、露出補正などについてご紹介します。
測光方式
現在のデジタルカメラでは、シヤッターボタンを半押しすると同時に測光機構が働き、ただちに被写体の明るさを測定し、その情報が自動露出制御機構に伝えられ、露出が決定されます。
このように、測光と露出とは密接につながっており、測光は露出を決定する上で重要な役割を担っています。
測光方式には幾つかの方式があり、方式が違えば導き出される露出値にも違いが現れます。
主な測光方式には以下のようなものがあります。
1、多分割測光
2、中央部重点測光
3、部分測光
4、スポット測光
多分割測光
多分割測光は、測光方式の中で一番多く使われている方式になりますが、画面を幾つかに分けて、それぞれの部分ごとに測光を行い、内蔵されているマイコンによって露出を決定します。
逆光などの場合のように一部に強い光がある場合でも比較的良好な露出が得られるようになっています。
多分割測光方式は多くのメーカーのカメラで採用されている方法ですが、メーカーによって呼び名が異なっています。
ニコンでは「マルチパターン測光」、キヤノンでは「評価測光」、パナソニックでは「インテリジェント測光」、ソニーでは「多分割測光」と呼ばれていますが、方法は皆同じです。
中央部重点測光
中央部重点測光は、画面の中央部分に重点をおいて測光する方式となります。
周辺部よりも中央部分の方が重要な被写体が多いということから考えられた測光方式となります。
部分測光
画面の中のある特定部分のみの明るさを測光したい場合に使用される測光方式となります。
特定部分以外の光の強さには影響されないで、写したい部分のみを測光したい場合に使用する測光方式になります。
スポット測光
スポット測光は画面の中央の、部分測光よりもさらに狭い範囲のみの明るさを測光したい場合に使われる測光方式となります。
TTL測光
現在の多くのデジタル一眼レフカメラの場合は、実際に使用している撮影レンズを通ってきた光を測定しています。
このような撮影レンズを通ってきた光を測定して測光する方法をTTL測光といいます。
TTL測光では、レンズを交換した場合でも、またフィルターを使用した場合においても、実際に撮影レンズを通ってきた光を測定しています。
したがって、撮像素子に当たる光との誤差が無く、正確に測光出来る方法となります。
またAF一眼レフカメラでは、シヤッターレリーズボタンを半押しすると測光機能が働いて測光し露出を決めます。
TTL測光の場合は、レンズの絞りは開放の状態となっています。
したがってこのような測光をTTL開放測光とも呼ばれています。
このようにAF一眼レフカメラでは、シヤッターが動作したときだけ決められた絞りとなります。
それ以外のときは絞りは、常に開放の状態となっています。
したがって撮影者にとって、実際に決定した絞りで被写体を見ることが出来ず、被写界深度を確認することが出来ません。
そこで考えられたのが、「絞込みボタン」と言われるものです。
全てのAF一眼レフカメラに付いているわけではありませんが、このボタンを押すことによって実際の絞りで被写体を見ることが出来、被写界深度を確認することが出来ます。
測光部
一眼レフカメラの測光部の設置ヶ所には2ヶ所あり、カメラによってどちらかを採用しています。
1ヶ所はカメラの上部にあり、レンズを通ってきた光がメインミラーで反射されて、ファインダースクリーンに写った被写体を測光しています。
もう1ヶ所はカメラの下部に設置されており、メインミラーの中央部の一部が透過ミラーとなっています。
透過ミラーを通った光はメインミラーの後ろにあるサブミラーによって下方に反射してそこで測光しています。

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