今回は、キャンプで使用するナイフなどを収納するためのフタの付いたアンティーク風の木箱をDIYで制作しました。
制作の様子をご紹介します。
今回の木箱の制作には、ファルカタ集成材を使用しました。
組み立てには、ボンドと釘を使いました。
購入した集成材の寸法は以下となります。
ファルカタ集成材
13×200×910 1枚
13×250×910 1枚

まずは必要な長さの板を切り出します。

長さのカットは手ノコを使って行いましたので、どうしてもきれいなカットが出来ないのと、寸法誤差が生じます。
そこで、カンナを使って切り口を揃えます。

今回の木箱は2段としまし、上下に分けました。
使用頻度の多いものとそうでないものを分けて収納するようにしました。
2段目の底を取り付けるために使用する桟を切り出します。


切り出した桟の取り付け位置を決めます。

位置が決まったら、取り付ける前に面取り、サンダー仕上げを先に済ませておきます。

次に仕上げた桟をボンドと釘を使って留めていきます。


次に本体の組み立てを行います。
本体も同様にボンドと釘を使って組み立てます。
釘を打つ前に釘の下穴をキリで開けておきますが、下穴は斜めに開けます。
こうすることによって釘の保持力が高まります。

1辺当たりのクギの斜めの方向は同じにせず、偶数の場合は同じ数だけ逆方向に開けます。
奇数個の場合は、どちらかを1か所減らします。

キリによる下穴開けが終わったら、ボンドを付けてクギ止めします。


上記の箱の場合ですと、下の図のようにクギを打ちました。

下の板の巾方向に対してクギを斜めに打ちます。
左の2本は左側に寝かして、右の2本は右に寝かして打ちました。
角度はおよそ70度くらいです。
釘の本数が偶数の場合は、同じ本数づつ角度を付ける方向を変えて打ちます。
奇数本の場合は、どちらかは1本少なくても大丈夫です。
角度を付ける方向を変えることが重要ですので、全てのクギの傾ける方向が同じにならないように打ってください。
下の板の厚み方向に対しては、まっすぐに打ちます。
側板の全てのクギ止めが終わったら、隣り合う板同士が直角になっているか確認します。
歪んでいる場合は、修正します。

次にフタに取り付ける反り止めを切り出します。

切り出したらサンダーを掛け、仕上げておいて同様にボンドを付けてクギ止めします。


次に底板を取り付けます。
底板は2.5mmの化粧合板を使用します。
また箱を置いたときに合板が見えないようにします。
そのため側板に直付けではなくミゾを掘って、そこに取り付けるようにします。
まずは側板の底の部分にトリマーを使ってミゾを掘ります。

ミゾ堀りが完了したら、寸法に合わせて化粧合板をカットします。

カットを終えたら、掘ったミゾにボンドを付け、カットした化粧合板をはめ込みます。
そしてクギ止めします。



フタは蝶番で取り付けますが、取り付けるネジの先が少し反対側に飛び出るので、板を取り付けます。

フタに蝶番を取り付け、本体と結合させます。


次に前側にパッチン錠を取り付けます。



フタの開き具合を調節するためのヒモを取り付けました。

二段目の底になる合板をカットし、中央にツマミを取り付けました。

以上で形の作成は完了しましたので、仕上げをしていきます。
まずは角の面取りをし、サンダーで仕上げます。


次に表面を塗装します。
今回の小箱は、チーク色の水性オイルステインとしました。

乾いた後にサンドペーパーでこすってアンティーク風にしました。

内側は水色としました。

アンティーク風小箱の完成です。




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