木工ルーターの使い方、溝堀り、面取り加工。

木工ルーターはトリマーと同じく、溝掘り加工や面取り加工な行う工具ですが、トリマーよりはパワーが強力でサイズも大きくなります。

木工ルーターは、トリマーよりは大型になりますので、コレットには最大径の12mmのビットまで取り付けることができます。

トリマーよりパワフルに木造建築の柱のホゾ加工や、階段材の溝切り加工なども楽にこなしてくれる木工ルーターの使い方をご紹介します。

                                りょう(DIYアドバイザー)

目次

電動工具 ルーターの使い方

作業のポイント

ルーターの取り扱いにつきましては、基本的にはトリマーの場合と同じになります。

ルーターは、大きくまたモーターの力もつよいので、ボディ両側に付いているハンドルを両手で持って作業をします。


加工の作業に入る前に、まず最初にビットの加工深さを調節します。

多くのルーターにはプランジング機能というのが付いており、ルーターのボディは上下するようになっています。

加工する材料にルーターを置き、スイッチを入れてビットが回転し始めたら本体を加工する材用に両手で押し付けて加工をします。

押し付ける力を緩めれば、本体がプランジング機能によって上がり、ビットが材料から離れるようになっています。


最初にビットの加工深さを調節しておけば、ボディをぐっと押し下げていくと、設定した深さまで彫り込んで止まるようになっています。

そして加工作業が終わって押し下げる力を緩めれば、ボディが元に戻りビットも上がってきます。

電動工具のルーターはパワーが強いですが、深い溝を掘るときは一度に掘らず、数回に分けて加工するようにして、なるべくルーターへの負担が軽減するようにしてください。

ルーターのビットを高速回転しながら移動するときは移動の方向に注意して行うようにします。

電動工具のルーターは、トリマーよりもパワーがありますので、まずは両手でしっかり持って作業を行ってください。


ルーターのビットは本体を上から見た場合、右回転となります。

したがって、ルーターを動かす場合は、下に書いています図のように、ビットが回転して木材を削る方向と同じ方向に移動するようにしてください。

逆方向(図では下方向)に動かしますと、ビットがうまく削れなくなり、ビットの刃が木材にひっかかり、丸ノコでカットする場合に起こるキックバック現象が起こる可能性があります。

キックバックが起こりますと、ビットの回転力の力によって本体が飛ばされる場合があり、非常に危険です。

したがって、加工する材料の外周を加工する場合と、くり抜いた内側を加工する場合とでは、当然動かす方向が違ってきます。


外周を加工する場合は、左回り、内側を加工する場合は、右回り となります。

加工する前には、必ずビットの回転方向と移動する方向を確認して、加工作業に入るようにしてください。

また、ルーターを動かすスピードにも注意する必要があります。

あまりゆっくりすぎると、面取りなどの加工面が黒くこげてしまい、逆に早すぎると加工面がきれいに仕上がりません。

これは経験でつかむしかないので、多く経験して最適なスピードを見つけてください。

平行定規を使った溝堀り加工の基本操作

電動工具のルーターには、平行定規やジグ類が付属していますので、これを使って真っすぐに溝加工を行うことができます。

① ルーターのプランジング機能を使って溝の深さを設定します。

② 材料に引かれた加工の墨線に合わせて、ビットとガイドの距離を決めます。

③ ガイドを材料の側面に当て、ビットの位置と墨線の位置を確認する。

④ 上記の位置が合っていれば、ルーター本体を押し下げて加工を開始する。

⑤ 加工が終わったらルーター本体を上げて完了。


電動工具 ルーターの特徴

テーブルの角に飾りの面をつけたり、木工品の角にアールの丸みの面を付けたりが出来ます。

また巾、深さの正確な溝を掘ったりするのに大変便利で、トリマーよりパワフルに作業をこなしてくれますが、あまり小さなものには逆に難しくなります。

ルーターはトリマーと同じくビットと呼ばれる特殊な刃物を高速回転させて、溝堀り加工や面取り加工を行います。

トリマーはビットの軸の径が6mmに限られていますが、ルーターの場合は、6mm、8mm、12mmの3種類の軸径に対応しています。


またコレットの内部に装着するスリーブをいろいろなサイズのものに交換することによって、種々のビットを使うことができます。

また電動工具のルーターは、トリマーに比べてベースが広いので、平面の各種の溝彫り加工に適しています。

電動工具のルーターの溝堀加工で主に使われるのは、ストレートビット、ダブルテールビット(あり溝ビット)などです。

面取り加工では、サジ面、ギンナン面、ヒョータン面などがよく使われています。

そろえておきたいビット

溝加工

ストレートビット

ストレートビットは、溝堀加工の基本的なビットとなります。

そろえておきたい溝幅は、3mm、6mm、8mm、10mm あたりでしょうか。

アリ溝ビット

蟻(あり)溝は、ダブテールジョイントや蟻桟加工には欠かせないビットです。

90°溝ビット

90°溝ビットは、溝の底が90°のビットです。

レールのミゾや45°の面取り加工にも利用できます。

丸溝ビット

底の丸い溝やU字の溝を掘ることが出来るビットです。

階段の段板のノンスリップ加工もできます。

面取り加工

ギンナン面

家具の面取りによく使われるのがギンナン面です。

面の大きさは、2分~5分あたりで、3分がよく使われます。

サジ面

スプーンの底のような形をした面です。

両端の段がないものもあります。

サジ面の大きさも、2分~5分あたりで、3分がよく使われます。

ヒョウタン面

ギンナン面とサジ面を組み合わせたような形をしたのがヒョウタン面です。

ボーズ面

1/4円のシンプルな面ですが最もよく使われています。

45°面

45度の角度の付いた面取り、ボーズ面に次いでよく使われます。

まとめ

ルーターがあれば各種の溝堀りや面取り加工が出来ます。

木材同士を接合するための継手加工や仕口加工なども正確にきれいに加工することが出来、ワンラクアップの加工ができます。

ルーターが使いこなせるようになれば、あなたも1人前の木工家です。

 

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この記事を書いた人

DIYアドバイザー、フォトマスター2級、コーヒーコーディネーター
(趣味)
DIY、釣り、写真、スケッチ、旅行、山登り、キャンプ

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