木材の接合方法の中の、「包み打ち付けつぎ」をご紹介します。
「包み打ち付けつぎ」は、「平打ち付けつぎ」の中の一つです。
「平打ち付けつぎ」は双方の木口を直角に加工し、これをもう一方の板に突き合わせ、接着剤と釘などを併用して接合します。
りょう(DIYアドバイザー)


包み打ち付けつぎは、一方の木口を包むように、もう片方の木口を切り欠き、一方の木口が見えないように包み込む接合方法です。


棚や机の引き出しなどの前板を取り付ける場合に、前側から木口を見せたくないときなどに使われる継ぎ方です。

また釘は、正面からではなく、横から打つことによって目立たなくしています。

この場合の釘付けの保持力を高めるには、釘の長さは板厚の2.5倍から3倍程度とするのが良いでしょう。

また交互に約70°前後の角度をつけて打ち込むようにするとさらに保持力が増します。

角度を付けるのは、右側の板の幅方向とします。
厚み方向には、釘が板から出ないように、真っすぐに打ち込みます。


このような釘の打ち方をすることによって、接合強度を増すことができます。

最近は、釘の代わりに木ネジを使用することが多く、さらに強度も増しています。
横からも釘の頭が見えないようにするには、下穴を二段の穴にして、釘の頭を沈め、釘打ちの後に丸棒を打ち込み、釘の頭を隠すようにすれば、よりきれいに仕上げることが出来ます。




埋木をする丸棒は、板の材料と同じものを使用することによって埋木の跡を目立たなくすることもできますし、逆に色の違う丸棒を使用して、アクセントにする方法もあります。

「平打ち付けつぎ」は、今回ご紹介した「包み打ち付けつぎ」のほかに、簡単な「打ち付けつぎ」、留め加工をした「留形包み打ち付けつぎ」などが有ります。



今回は、「平打ち付けつぎ」の中の、「包み打ち付けつぎ」をご紹介しました。


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