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木材の接合方法の「包み打ち付けつぎ」の方法。

 2021/04/24 木材の接合方法
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木材の接合方法の中の、「包み打ち付けつぎ」をご紹介します。

「包み打ち付けつぎ」は、「平打ち付けつぎ」の中の一つです。

「平打ち付けつぎ」は双方の木口を直角に加工し、

これをもう一方の板に突き合わせ、接着剤と釘などを併用して接合します。

包み打ち付けつぎは、一方の木口を包むように、

もう片方の木口を切り欠き、一方の木口が見えないように

包み込む接合方法です。

棚や机の引き出しなどの前板を取り付ける場合に、

前側から木口を見せたくないときなどに使われる継ぎ方です。

また釘は、正面からではなく、横から打つことによって

目立たなくしています。

この場合の釘付けの保持力を高めるには、釘の長さは

板厚の2.5倍から3倍程度とするのが良いでしょう。

また交互に約70°前後の角度をつけて打ち込むようにすると

さらに保持力が増します。

角度を付けるのは、右側の板の幅方向とします。

厚み方向には、釘が板から出ないように、真っすぐに打ち込みます。

このような釘の打ち方をすることによって、接合強度を

増すことができます。

最近は、釘の代わりに木ネジを使用することが多く、

さらに強度も増しています。


横からも釘の頭が見えないようにするには、

下穴を二段の穴にして、釘の頭を沈め、釘打ちの後に丸棒を

打ち込み、釘の頭を隠すようにすれば、よりきれいに仕上げることが出来ます。

埋木をする丸棒は、板の材料と同じものを使用する

ことによって埋木の跡を目立たなくすることもできますし、

逆に色の違う丸棒を使用して、アクセントにする方法もあります。

「平打ち付けつぎ」は、今回ご紹介した「包み打ち付けつぎ」

のほかに、簡単な「打ち付けつぎ」、留め加工をした

「留形包み打ち付けつぎ」などが有ります。

今回は、「平打ち付けつぎ」の中の、「包み打ち付けつぎ」

をご紹介しました。

 

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