この記事では、握り玉の円筒錠からレバーハンドルへの交換方法をご紹介します。
基本的には、レバーハンドルはチューブラ錠となります。
しかし、いくつかの専用の部品の取り付けと、簡単な加工を行うことによって円筒錠からレバーハンドルへの交換が可能となります。
りょう(DIYアドバイザー)
寸法の確認
まず最初に、現在取り付けられている円筒錠のチェックポイントとして以下の寸法を確認します。
1、ドアの厚み
2、フロントの幅と高さ
3、ビスピッチ
4、バックセット


現在取り付けられている円筒錠の各寸法は以下のようになっています。
1、ドアの厚み=40mm
2、フロントの幅と高さ=25×57mm
3、ビスピッチ=41mm
4、バックセット=60mm
上記確認していただいた寸法をメモ書きして、その寸法に合ったレバーハンドルを購入する必要があります。
また基本的にレバーハンドルはチューブラ錠となりますので、円筒錠からの取り換えが可能なレバーハンドルを購入する必要があります。

上記の写真のように、商品に「円筒錠からの取替OK」など交換が可能なものを選んでください。
購入しました取替レバーハンドル錠の各寸法は以下のようになっています。

現在付いている円筒錠の寸法と微妙に違っている部分があります。
フロントの幅が2mm、ビスピッチが1mm 異なっています。
そこで、いろいろ探していましたら、取り換え用のラッチのみがありました。

・フロントの寸法はピッタリ合っています。
・ビスピッチは測った見ると40mmでしたので1mm違っています。
・バックセットはOKです。
取替レバーハンドル錠と取り換え用の専用ラッチを購入してきましたが、それぞれ現在の寸法と微妙に違っている所があります。
現在の寸法と購入してきたものの寸法をまとめると以下の表になります。

一番左の列が取り換えに必要な部分の名称。
2番目の列が現在の円筒錠の寸法。
3番目の列が取り換えレバーハンドルの寸法。
一番右側の列が取り換え専用ラッチの寸法を書いています。
上から順に確認したいと思います。
ドアの厚みについては問題ありません。
フロントの高さと幅の寸法については、専用ラッチは丁度ピッタリですが、レバーハンドルは幅が2mm小さくなっています。
ビスピッチについては、レバーハンドルは1mm広く、専用ラッチは、1mm狭くなっています。
バックセットについては、全て同じですので問題ありません。
本体取付穴の径については、レバーハンドルのものとは大きく異なりますので、専用の部品と加工が必要になります。
また本体取付穴の大きさには限界があり、取り付けられる最大径が決まっています。
購入の際は、確認しておく必要があります。
ラッチ取付穴の径は、専用ラッチは2mm大きいです。
次にラッチに角芯が入る四角い穴があいています。
別販売の取り換え用のレバーハンドル専用ラッチを使われる場合は、角芯が入る四角い穴の径が同じである必要があります。
角芯が入る穴は7mmでOKです。
取り換えレバーハンドルを使う場合
・フロント幅に2mmのすき間が出来る。
・ビスピッチ 1mmの修正。
・本体取付穴の加工が必要。
取り替え専用ラッチを使う場合
・ビスピッチ 1mmの修正。
・本体取付穴の加工が必要。
・ラッチ取付穴の径の修正。
どちらを使うにしても加工が必要になります。
今回は、取り換えレバーハンドルに専用ラッチを付けて行います。
円筒錠の取り外し
レバーハンドルに交換するには、まず最初に現在の円筒錠を取り外します。
円筒錠の外し方につきましては、下記ページを見てください。

専用ラッチの取り付け
次に今回は別途購入したレバーハンドル専用ラッチを取り付けます。
取り付ける際は、ラッチの向きに注意する必要があります。
扉が閉まる方にラッチの斜めの面が向くように取り付けます。
取り付ける際は、取り付け穴を大きくする修正と、ビス穴を開け直す必要があります。
取付穴の修正は、上下1mmづつ削ります。
方法としては、廻し引きノコ、ノミ、ナイフなど、いろいろ考えられますが、ナイフが使いやすいかなと感じました。

ビス穴は、2~3mm程度の小さな丸棒で現在のビス穴を埋めて、新たに新しいビス穴を開けます。
レバーハンドルの取り付け
次にレバーハンドルを取り付けますが、ドアにはもともと円筒錠が付いていた大きな穴(52mm)の穴があいています。
このままですと、レバーハンドルを取り付けるためのビスを効かせることができません。
そこで取り付けるために「ネジ筒」と呼ばれる部品が付属しています。
この部品を使ってレバーハンドルを固定します。

上記の写真の白いプラスチックが「ネジ筒」と呼ばれる部品です。
この「ネジ筒」と呼ばれる部品をレバーハンドルに取り付けます。

上記の写真が、取り付けられたものです。
「ネジ筒」は外側のレバーハンドルの丸座の部分にネジで固定します。
この状態にして本体取付穴に差し込みますが、「ネジ筒」が本体取付穴に当たりますので、当たる部分を削る必要があります。
本体取付穴の修正には、やはりナイフを使うのが良いでしょう。

上下の「ネジ筒」が当たる部分を削ったのが上の写真です。

次に角芯が付いている外側のレバーハンドルを本体取付穴に差し込みます。
今度は内側のレバーハンドルを差し込んで、ネジで固定します。
ネジは、「ネジ筒」の端に開けられている小さな穴にねじ込みます。


以上で取り付けの完了です。
取り付けが完了しましたら、正常に動くか確認しておきます。
以上で握り玉の円筒錠からレバーハンドルへの交換方法のご紹介となります。


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