ドアノブ交換とドアノブの外し方を種類別に。

玄関ドアや室内ドアに取り付けられているドアノブには幾つかの種類があります。

種類によってドアノブの機構や構造が異なっていますので、ドアノブの外し方や交換方法も異なってきます。

したがってドアノブを外したり交換するには、ドアノブの種類と機構や構造を知る必要があります。

このページでは、ドアノブの種類ごとにドアノブの外し方や交換の方法をご紹介します。

                     りょう(DIYアドバイザー)

目次

ドアノブの種類

ドアノブを外したり交換するには、まず初めに今現在取り付けられているドアノブの種類を理解しておく必要があります。

ドアノブには以下のような種類があります。

チューブラ錠

ドアノブの機能が、1本のチューブの形をしたケースの中に収納されているのが、チューブラ錠といわれるドアノブです。

室内用のドアによく使われているドアノブとなります。

チューブラ錠は、ドアの面とドアの厚みの部分から直角に円形の穴を開けて取り付けることが出来、比較的簡単に取り付けられます。


チューブラ錠の特長としては、ドアの室内側からの施錠や解錠は、サムターンを回して行なうところです。

なおチューブラ錠には空錠と呼ばれる施錠ができないものも多くあります。


またチューブラ錠にはノブではなくレバーハンドルのものもあります。

したがって下記にご紹介する各チェックポイントの寸法が同じであれば、ノブタイプとレバーハンドルタイプを相互に交換することが出来ます。

円筒錠

ノブの回転を直線運動に変えることによって、ラッチボルトの出し入れをすることは、チューブラ錠と同じですが、機構が少し異なっています。

円筒錠の機能は豊富ですが、チューブラ錠と同様に比較的簡単に取り付けや取り外しが出来ます。

円筒錠の場合の室内側からの施錠や解錠は、プッシュボタンを押して行います。

防犯性は他の錠前に比べて少し劣りますので、室内用のドア用として利用するのが良いでしょう。

インテグラル錠

インテグラル錠は、ラッチボルトとは別に施錠用のデッドボルトと呼ばれるものが付いています。

室内側からはドアノブに付いているサムターンを回して施錠、解錠を行います。

また施錠の機能であるシリンダーはドアノブの中に収納されています。

インテグラル錠は、ドアのサイズ違いにも対応がきくこともあり、丈夫さもあいまって多くのドアに使用されています。

箱錠

箱錠には箱状のボックスが付いており、その中に施錠のための重要な機構が収納されています。

また上記でご紹介したインテグラル錠と同様に、ラッチボルトとは別に施錠用のデッドボルトが付いています。

室内側からの施錠、解錠は、ドアノブの上部に付いているサムターンを回してデッドボルトの出し入れを行うようになっています。

シリンダー面付箱錠

シリンダー面付箱錠は、構造などは上記の箱錠と同じですが、箱状のボックスが、箱錠の場合はドアの内部に収納されて

いますが、シリンダー面付箱錠は、ドアの面に取り付けるようになっています。

レバー錠

レバー錠は、ドアノブの回転をレバーを押し下げることによって行なうようにした錠前で、非力な女性やお子さん、高齢者などにも扱いやすいものとなっています。

レバー錠の機構は基本的にチューブラ錠や円筒錠と同じものとなっています。

後述する錠前の各サイズが合えば、一部に部品が必要になる場合もありますが、ドアノブタイプのものをレバータイプに交換することが出来ます。


チューブラ錠の交換方法

交換のためのチェックポイント

各ドアノブを交換するには、交換のためのチェックポイントがあります。

現在使用されているドアに取り付けられているドアノブの確認しておく必要なサイズがあります。

チューブラ錠の場合に確認しておく必要なサイズは以下となります。

ドアの厚み

取り付け可能なドアの厚みには制限がありますので、交換するドアの厚みの寸法を確認しておきます。

フロント幅

現在使用されているドアノブのフロントの幅の寸法。

フロントの高さ

現在使用されているドアノブのフロントの高さの寸法。

ビスピッチ

現在使用しているフロントを取り付けている取り付けビスの間隔の寸法。

メーカー名

現在使用しているドアノブのメーカーの刻印の確認。

バックセット

現在使用しているドアノブのドアの端からドアノブの中心までの寸法。

バックセットの寸法は、ラッチボルトが収納されているチューブの寸法でいえば、フロント前面からドアノブの角芯が入る穴の中心までの寸法と同じです。

チューブラ錠の取り外し方

交換用のドアノブはお近くのホームセンターで購入できますので、上記でご紹介したチェックポイントの寸法のメモ書きを忘れずに持っていきましょう。

今回購入したチューブラ錠は、株式会社日中製作所製のトイレ用の内鍵付きのチューブラ錠で、フロント部分に「AGE」と刻印されています。

上記が購入したチューブラ錠ですが、種類、チェックポイントの寸法、メーカーの刻印が記されています。

また裏面には交換方法の手順等が詳しく書かれていますので、安心して交換することが出来ます。


ご紹介のために模擬のドアをダンボールで作りましたので、まず取り付けた状態から外し方の方法についてご紹介します。

① 室内側の取り付けビスを外す。

上記のチューブラ錠は、ノブと丸座が一体となったタイプです。

丸座に付いている上下2か所の取り付けビスをドライバーで取り外します。

2ヵ所の取り付けビスを外し、ドアノブを引き抜きます。

引き抜くと、外側から伸びている角芯が見えます。

 外側の取り付けビスを外す。

外側のノブも同様に、ノブと丸座が一体となっていますので、丸座の上下2か所の取り付けビスを外します。

取り付けビスを外しノブを引き抜くと、一体となった角芯も引き抜かれます。

角芯が通っていた穴を覗くと、ラッチボルトが収納されたチューブに開けられた角芯が通る四角い穴が見えます。

③ フロントの取り付けビスを外す

ドアノブの角芯が引き抜かれましたので、フロントと一体となったラッチボルトが収納されているチューブを引き抜くことが出来ます。

フロント部分上下2か所の取り付けビスを外します。

フロントを引き抜きます。

フロントとともにチューブが引き抜かれ、これでチューブラ錠の取り外しが完了しました。


チューブラ錠の取り付け方

チューブラ錠の取り付け方は、取り外し方の逆の順序で行えば出来ます。

① フロントを差し込んで取り付け用ビスで止める。

ラッチボルトを収納したチューブと一体となったフロントを差し込みます。


この時に注意しなければいけないのは、ラッチボルトの向きです。

ラッチボルトには、真っすぐな面と斜めに傾斜した面があります。

ドアが閉まるときにラッチボルトの傾斜面がドア枠に当たるように差し込んでください。


多くのトイレのドアは外開きが多いですが、この場合はトイレの室内に向かってドアが閉まりますので、室内側にラッチボルトの傾斜面が向くように取り付けます。

ラッチボルトの向きが確認出来ましたら上下2か所を取り付けビスで止めます。

この時はきつく締め込まないで、少し動く程度に軽くネジ止めしておきます。

ラッチボルトが収納されているチューブに開けられた四角い穴が、ドアに開けられた丸い穴の中央あたりに見えることを確認します。

② 外側のドアノブを差し込んでビス止めする。

角芯の付いた外側のドアノブを差し込みます。

上下2か所をビス止めします。

この時ノブに付いている表示窓が上になるように取り付けます。

取付ビスは少しゆるめに取り付けておきます。

室内側から見ると角芯が飛び出しているのが見えます。

またこの時、ノブを回してスムーズにラッチボルトが動くか確認します。

③ 室内側のドアノブを差し込みビス止めする。

飛び出している外側からの角芯に内側のノブを差し込みます。

現在は施錠されていない状態ですので、室内側のノブのサムターンがたての位置になっているように差し込みます。

上下2か所をビス止めします。

また全ての取り付け用ビスをしっかり締め込みます。

④ ノブを回して動作を確認する

③の内側のノブを取り付ければ作業は完了ですが、最後に動作を確認しておきましょう。

外側、内側のノブを回してラッチボルトがスムーズに動くかを確認します。

ラッチボルトの動きが悪い場合は、内側外側の丸座の4ヵ所の取り付けビスの締め具合が均一になっていない場合があります。

4ヵ所の取り付け用ビスを再度締め直して調整してください。

チューブラ錠の種類

今回ご紹介したチューブラ錠は、丸座とノブが一体となっているタイプのものでした。

外側の丸座にも取り付けようビスが付いているタイプのものでしたが、丸座とノブが一体になっていないタイプのものもあります。

この場合は、ノブの根元に付いているネジを外して、最初にノブを引き抜いてから丸座のネジを外して丸座を外します。


また外側からカギを使って施錠出来るタイプのものは、外側には取り付けのためのネジは一切ありません。

内側の取り付け用のネジを外すことによって、外側のドアノブが引き抜けるようになっているタイプのものもあります。


ちなみに今回私が購入したトイレ用の交換用のチューブラ錠は、内側から施錠すると外側の表示窓が赤色になり、入室していることが分かります。

また入室された方が動けなくなった場合などの緊急時の時は、外側の中央に設けられた溝にコインを差し込んで回して解錠することが出来ます。

高齢者の方がおられるご家庭では、いつでも外側から解錠出来るタイプのものが良いでしょう。

また施錠した状態ではノブは回りませんが、ラッチボルトは動きますので、誤って施錠した状態でドアを閉めてしまっても、外側からコインを使って解錠出来ます。


円筒錠の交換方法

交換のためのチェックポイント

円筒錠の場合も同様に、交換のためのチェックポイントとして、現在使用されているドアに取り付けられているドアノブの各種の寸法を確認し、メモっておきます。

円筒錠の場合に確認しておく必要なサイズは以下となります。

ドアの厚み

取り付け可能なドアの厚みには制限がありますので、交換するドアの厚みの寸法を確認しておきます。

フロント幅

現在使用されているドアノブのフロントの幅の寸法。

フロントの高さ

現在使用されているドアノブのフロントの高さの寸法。

ビスピッチ

現在使用しているフロントを取り付けている取り付けビスの間隔の寸法。

メーカー名

現在使用しているドアノブのメーカーの刻印の確認。

バックセット

現在使用しているドアノブのドアの端からドアノブの中心までの寸法。

円筒錠の取り外し方

交換用のドアノブはお近くのホームセンターで購入できますので、上記でご紹介したチェックポイントの寸法のメモ書きを忘れずに持っていきましょう。

今回購入した円筒錠は、株式会社日中製作所製の玄関、勝手口用の鍵付きの円筒錠で、フロント部分に「AGE」と刻印されています。

上記が購入した円筒錠ですが、種類、チェックポイントの寸法、メーカーの刻印が記されています。

また裏面には交換方法の手順等が詳しく書かれていますので、安心して交換することが出来ます。

ご紹介のために模擬のドアをダンボールで作りましたので、まず取り付けた状態から外し方の方法についてご紹介します。

① 内側のノブの付け根の穴にピンを差し込みノブを引き抜く

円筒錠の内側(室内側)のノブの付け根部分に円形や楕円形の小さな穴が開いています。

今回購入した円筒錠には、上記の写真のような楕円形の穴があいています。

この穴に、キリや千枚通しなどの先が細くなって穴に入る物を差し込みます。

探りながら軽く押していると、バネのような手応えがあり、少し沈む箇所があります。

そこを押して沈ませて、ノブを引っ張ると引き抜けます。

今回購入した円筒錠には、上記のような専用のピンが付属で入っていましたのでこれを使用します。

ピンを使って穴の中を押しながら探っているとバネのような手応えがあり、少し沈む箇所があります。

その箇所が見つかったら、そのまま押して沈ませた状態にしてノブを引っ張ると引き抜くことが出来ます。

ノブ(握り玉)を引き抜くことが出来ました。

② 丸座を外す。

丸座の側面に上記の写真のような切り欠きした部分があります。

丸座の中には、丸座裏金というものがあり、その一部分が覗いています。

丸座は、丸座裏金にはめ込まれています。


丸座の切り欠き部分と丸座裏金の一部分との間(写真で黒く見えている部分)にマイナスのドライバーを差し込み、手前にこじ起すと丸座が外れます。

※一部の製品にはバネで丸座が止められているものもあります。

この場合は、バネを押さえながら丸座を引っ張ると外れます。

丸座の切り欠き部分と丸座裏金の一部とのすき間にマイナスのドライバーを差し込み、ドライバーを手前にこじ起して丸座を外します。

丸座が外れました。

③ 丸座裏金を外す。

丸座を外すと丸座裏金があります。

丸座裏金は、上下2か所の取り付け小ネジで止められています。

この2ヵ所の取り付け小ネジは、外側のドアノブと一体になっている本体につながっています。

上下の小ネジを緩めると丸座裏金が外れます。

丸座裏金の小ネジは、外側のノブと一体となった本体シリンダーに開けられた小ネジ穴と結合するようになっています。

したがって丸座裏金の小ネジが外れましたので、外側のノブも外れます。

④ 外側のノブを外す。

外側のノブと一体となった本体シリンダーを引き抜きます。

シリンダーとラッチボルトは、上記の〇印の部分でお互いに結合されています。

外す際は意識する必要はありませんが、取り付ける時は、この部分がうまくかみ合うように取り付けなければいけません。

⑤ フロントを取り外す。

フロントは、上下2か所の取り付けビスで止められていますので、ドライバーで緩めて取り外します。

ラッチボルトを外すことができました。

これで円筒錠の取り外し作業は完了しました。


円筒錠の取り付け方

円筒錠を取り付けるには、取り外す場合の逆の順序で行います。

まず最初にフロントを差し込みますが、フロントを差し込む前に、調整しておくことがあります。

上記は外側のノブと一体となったシリンダーですが、

円筒部(ラッチボルトとの結合部)の中心位置が、ドアノブを差し込んだ時にドア厚の中心にくるように調整しておきます。

この調整は、外側の丸座を回転することによって調整することが出来ます。

丸座の右側にネジが切ってあるのが見えますが、丸座を回転することによって、左右に調整することが出来、円筒部の中心位置を調整することが出来ます。

上記の写真が、外側のドアノブを差し込んだ状態ですが、

フロントを差し込む穴からラッチボルトとの結合部が見えますので、ドア厚の中心にくるように、外側の丸座を回転しながら調整してください。

中心位置については、それほど厳密なものではありませんので、ほぼドア厚の中心と一致すればOKです。

① フロントを差し込んで取り付け用ビスで止める。

調整が完了しましたら、差し込んだドアノブを引き抜き、フロントを差し込みます。

ラッチボルトと一体となったフロントを差し込みます。

この時に注意しなければいけないのは、ラッチボルトの向きです。


ラッチボルトには、真っすぐな面と斜めに傾斜した面がありますが、ドアが閉まるときにラッチボルトの傾斜面がドア枠に当たるように差し込んでください。

ドアには外開きと内開きがありますが、外開きのドアの場合は、内側に向かって閉まりますので、ラッチボルトの斜めの面が内側(室内側)に向くように取り付けます。

内開きのドアの場合は、外側に向かって閉まりますので、ラッチボルトの斜めの面が外側(室外側)に向くように取り付けます。

ラッチボルトの向きが確認出来ましたら上下2か所を取り付けビスで止めます。

この時はきつく締め込まないで、少し動く程度に軽くネジ止めしておきます。

② 外側のドアノブを差し込み、ラッチボルトと結合させる。

上記の写真がラッチボルトの結合部になります。

ここと、シリンダー円筒部のラッチボルト結合部とを結合させます。

上記の写真が、シリンダー円筒部のラッチボルトとの結合部になります。

横から見て拡大したのが下の写真になります。

図で描きますと以下のようになります。


ラッチボルトの結合部


シリンダーの結合部

上記の両方を以下の図のように結合させます。

上記の図の結合した状態になるように、外側のドアノブを差し込んでいきます。

かみ合った部分を拡大したのが以下の写真です。

うまくかみ合わない場合は、ラッチボルトを少し左右に動かしながらノブを差し込むとうまくかみ合います。

難しい作業ではありません。

またこの時に、ノブを回してラチボルトがスムーズに動くか確認しておきます。

③ 内側の丸座裏金とシリンダー円筒部をネジ止めする。

丸座裏金を取り付ける場合は、丸座裏金に付いている突起部と、円筒に付いている筋を合わせて差し込みます。

シリンダー円筒部の上下2か所のネジ穴にネジ止めします。

内側の丸座裏金の取り付けが完了しました。

緩めに取り付けておいたフロントのネジも締めておきます。

またノブを回してスムーズにラッチボルトが動くか確認してください。

スムーズに動かない場合は、丸座裏金の取り付け小ネジか、フロントの取り付けビスの締め付け具合を調整してください。

④ 丸座を取り付ける。

丸座を取り付けるには、丸座の切り欠き部分と丸座裏金の少し飛び出た部分を合わせて、パチンと音がするまで押し込むと完了です。

丸座には、上記の写真のように側面に3か所の突起部があります。

この突起部を丸座裏金の後側まで押し込むことによって固定されます。

⑤ 内側のノブを取り付ける。

内側のノブを取り付ける場合は、まずノブのへこみ部分と外側から伸びている円筒の切り欠き部分を合わせ押し込みます。

押し込むと円筒の溝にそって入っていきますので、バチンと音がして固定されるところまで一気に押し込みます。

これで内側のノブは抜けなくなります。

以上で円筒錠の取り付け作業は完了しました。


インテグラル錠の交換方法

交換のためのチェックポイント

インテグラル錠の場合も同様に、交換のためのチェックポイントとして、現在使用されているドアに取り付けられているドアノブの各種の寸法を確認し、メモっておきます。

インテグラル錠の場合に確認しておく必要なサイズは以下となります。

ドアの厚み

取り付け可能なドアの厚みには制限がありますので、交換するドアの厚みの寸法を確認しておきます。

フロント幅

現在使用されているドアノブのフロントの幅の寸法。

フロントの高さ

現在使用されているドアノブのフロントの高さの寸法。

ビスピッチ

現在使用しているフロントを取り付けている取り付けビスの間隔の寸法。

バックセット

現在使用しているドアノブのドアの端からドアノブの中心までの寸法。

インテグラル錠の外し方

交換用のドアノブはお近くのホームセンターで購入できますので、上記でご紹介したチェックポイントの寸法のメモ書きを忘れずに持っていき、チェックポイントの寸法に適合するインテグラル錠を購入しましょう。

上記が購入したインテグラル錠ですが、種類、チェックポイントの寸法、メーカーの刻印が記されています。

また裏面には交換方法の手順等が詳しく書かれていますので、安心して交換することが出来ます。

ご紹介のために模擬のドアをダンボールで作りましたので、まず取り付けた状態から外し方の方法についてご紹介します。

① 内側(室内側)の丸座を外す。

インテグラル錠は、丸座とノブが一体となっており、丸座を外すとノブも一緒に外れます。

丸座の側面には、上記の写真のような小さな穴が開いている箇所があります。

この穴に専用の金具を差し込んで、反時計回りに回すと外れます。

今回購入したインテグラル錠には、上記のようなL型の金具が入っていましたのでこれを使って丸座を回して外します。

もし専用の金具が付属されていない場合は、ウォーターポンププライヤを使って回します。

ウォーターポンププライヤにはギザギザの刃が付いていますので、そのまま直接丸座を回しますとキズが付いてしまいます。

外した丸座を再利用される場合は、キズが付かないように布などを当てて回してください。

丸座とノブを取り外すことが出来ました。

丸座を外すと丸座裏金があります。

丸座裏金には左右2か所に小ネジが付いており、この小ネジは外側の丸座に繋がっており、丸座裏金と外側の丸座を同時に固定しています。

したがってこの左右の小ネジを外すことによって、丸座裏金と外側の丸座を外すことが出来ます。

丸座裏金の2ヵ所の小ネジをドライバーで外します。

丸座裏金が外れました。

丸座裏金を外すと、小ネジと連結していたネジ穴が見えます。

外側のノブと丸座を引き抜きます。

これでフロントを引き抜くことが出来ますので、上下2か所の取り付けビスを外してフロントを引き抜きます。

フロントを引き抜くことが出来ました。

これでインテグラル錠の取り外しが完了しました。


インテグラル錠の取り付け方

インテグラル錠も同様に、取り付ける場合は外す場合の逆の順序で行います。

① フロントを取り付ける

ケース本体を差し込み、フロントを取り付けます。

この時に注意しなければいけないのは、ラッチボルトの向きです。

ラッチボルトには、真っすぐな面と斜めに傾斜した面があります。

ドアが閉まるときにラッチボルトの傾斜面がドア枠に当たるように差し込んでください。


ドアには外開きと内開きがありますが、外開きのドアの場合は、内側に向かって閉まりますので、ラッチボルトの斜めの面が内側(室内側)に向くように取り付けます。

内開きのドアの場合は、外側に向かって閉まりますので、ラッチボルトの斜めの面が外側(室外側)に向くように取り付けます。

ラッチボルトの傾斜面の確認が出来ましたら、上下2ヵ所を取り付け用ビスでフロントを固定します。

フロントの取り付けが出来ました。

② 外側のノブを差し込む

まず最初に外側のノブを差し込みます。

この場合、ノブから出ている角芯のミゾとケース本体のカム穴の凸部を合わせて差し込みます。

角芯のミゾとカム穴の凸部を合わせて差し込みます。

外側のノブの差し込みが出来ました。

差し込まれた角芯を内側から見ると上記のようになっています。

次に内側の丸座裏金を取り付けます。

③ 丸座裏金を取り付ける。

内側の丸座裏金をケース本体のネジ穴に小ネジで固定します。

これで丸座裏金と外側のノブがしっかり固定されました。

ここに内側のノブをねじ込みます。

④ 内側のノブを取り付ける。

内側のノブを取り付けるには、ノブの中心の四角い穴に外側の角芯を差し込み、ノブのネジを丸座裏金に切られたネジにねじ込みます。

差し込む時に、サムターンのツマミが解錠の時にタテの位置になるように、ノブを差し込んで下さい。

施錠の時はサムターンのツマミはヨコの位置となります。

差し込んだら丸座を時計回りに回してねじ込みます。

丸座は手で軽く回せますが、最後は付属された専用の金具を使って、しっかり締め込んで下さい。

専用の金具が付属されていない場合は、取り外すときにも使ったウォーターポンププライヤを使ってください。

以上でインテグラル錠の取り付けは完了です。


まとめ

ドアノブの種類が分かれば簡単に外したり、交換することが出来ます。

交換が必要になった場合は、今回ご紹介した方法を参考にして、チャレンジしてみてください。

ただドアノブには上記でご紹介した以外の構造や機構のものもあり、外し方や交換方法が異なるものもあります。

また最近は新しい電子錠などもありますが、分からない場合は専門の鍵屋さんに依頼してください。

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この記事を書いた人

DIYアドバイザー、フォトマスター2級、コーヒーコーディネーター
(趣味)
DIY、釣り、写真、スケッチ、旅行、山登り、キャンプ

コメント

コメント一覧 (6件)

  • 返信ありがとうございます。
    丸座に付いている取り付けネジを外したのですが、部屋外の取手が抜けないのです。
    室内側の取手にマイナスドライバーで回せるところがあるのですが、ネジの頭なしの部品を外してみても何も変わりません。
    どうしたら良いでしょうか?

    • お問合せ頂きまして有難うございます。
      ひょっとしたらチューブラ錠ではない可能性もあります。
      円筒錠の場合とインテグラル錠の場合の外し方を試してみてください。
      よろしくお願いいたします。

      • コメントありがとうございました。
        何の錠かは結局わからなかったのですが、
        部屋側のノブをぐるぐる回したら、
        ねじ式になっていたようで、
        最後には内側のノブが外れて
        なんとか外すことができました。
        相談にのっていただき本当に感謝です。
        お話しする中で答えが見えてきて
        本当に助かりました。
        本当にありがとうございました。

        • ご連絡いただきまして有難うございます。
          解決出来て良かったです。
          これからもよろしくお願いします。

  • すみません、自宅の室内の多分チューブラ錠だと思うのですが、ドアノブが外せません。内側の取っ手に付け根にネジのようなものがあるのですが、それを緩めても?外側のノブが引っ張れません。どうしたら良いか教えていただけますか?

    • お問合せ頂きまして有難うございます。
      チューブラ錠の場合の外し方は、丸座に付いている取り付けネジを外せば取り外すことが出来ます。
      ページの中の「チューブラ錠の取り外し方」に書いております。
      よろしくお願いいたします。

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