登山の基本の服装はおしゃれなユニクロと専門ブランドで。
山登りがしてみたいけど、どんな服装が良いのか悩みますよね。
登山に行くときの服装には、ひとつの考え方があります。
平地と違って、ある程度の高い山の場合は、気温も違ってきますし、天候も平地と違って
変わりやすくなります。
何時の季節でも登山をする場合は、気温や天候、また運動による体温の変化などに
対応できるような服装で行く必要があります。
登山に行くときの服装の考え方と、そろえ方、そしてこれから山登りのためのウェアを
そろえたい方のために、お求めやすいユニクロとアウトドア専門ブランドの
ウェアをご紹介します。
この記事を書いた人 山根良治 |
この記事の目次
登山の服装の考え方
登山をするときの服装の基本的な考え方は、「重ね着」ということになります。
登山に関する言葉には横文字が多く出てきますが、重ね着のことをレイヤリングとか
レイヤードと言います。
登山での一番重要なことは、体温調節を上手に行って、常に快適な環境を作り出すこと
にあります。
つまり体温調節をいかに的確に上手に行なうかがポイントになります。
一旦山に入ると、宿泊施設以外ご自身の身体の環境を整えるのは服装のみとなります。
通常の生活の中でも常に行われていますが、暑ければ脱ぎ、寒ければ着ることによって
体温調節を行っています。
山では、高い山になればなるほど様々な環境の変化が大きく、しかも急激な変化を
伴ってきます。
登山をする場合は、このような環境の大きくてしかも急激な環境の変化に素早く的確に
対応する必要があります。
この素早く的確に対応するするための重要なアイテムが、服装のレイヤリングになります。
レイヤリングによって、脱いだり着たりすることによって小まめな体温調節を行って
常に快適な状態を保つようにしたり、また山では風雨が想像以上に厳しいものに
なりますので、これに対しても的確に対応する必要があります。
それでは、山ではどのようなレイヤリング(重ね着)をすれば良いのでしょうか。
これは通常の私たちの生活の中での重ね着と似ています。
まずアンダーウェアを着て、その上にシヤツやセーター、一番外側にジャンバーやコート
などを着ます。
まさか逆の順番に着る人はいないでしょう。
それはそれぞれのウェアにそれぞれのウェアに求められる機能があるからです。
登山用のウェアも同様で、それぞれのウェアに求められる機能がありますので、その機能に
合わせてレイヤリングする必要があります。
特に登山の場合は、山登りという運動を伴いますので多くの汗をかきます。
また屋外ですので、強い日差し、風、雨があります。
また長時間にわたって、山を登ったり下ったりする運動があります。
それらを的確に解決してくれて、快適に山登りが出来るような機能を持ったウェアを
適切な順番でレイヤリングする必要があります。
登山では、レイヤリングのためのウェアを次のように分けて考えます。
① アンダーウェア
② ベースレイヤー
③ ミッドウェア
④ アウターウェア
⑤ レインウェア
解説書によって分け方や呼び名が多少違う場合もありますが、基本的な考え方は同じです
ので、上記の分け方によってご紹介します。
肌に近い順に①から⑤にウェアを分けています。
①から⑤までのウェアを簡単にご紹介しますと、
①のアンダーェアは、下着ですね、一番最初に着るものになります。
肌に接しますので、汗の吸収と発散が主な役割となります。
②ベースレイヤーはアンダーウェアの次に着るもので、肌に接する面積が一番大きい
ウェアとなります。
主な役割は、汗の吸収と発散になります。
③次に着るのがミッドウェアと呼ばれるもので、インシュレーションとも言われています。
主な役割は、寒さから体を守る保温になります。
ウェアの中で最も選択肢の多いウェアとなり、またあなたの個性を出すことができる
ウェアでもあります。
④強い風や雨などの山での厳しい環境から体を守るのがアウターウェアとなります。
また、ミッドウェアで保たれた温もりを逃がさない役割ももっています。
⑤雨のときに絶対必要になるのが、レインウェアです。
登山で注意しなければいけないことが幾つかありますが、その中の一つが
体を濡らすことです。
体を濡らしてしまうと、風に当たることによって急激に体温が奪われてしまいます。
特に高山では、低体温症の危険がありますので、体を濡らすことは厳禁です。
山の天気は変わりやすく急激に変化しますので、平地での天候状態にかかわらず
必ず携行したいアイテムです。
これから登山用のウェアをそろえたいと思っておられる方は、上記をご参考にしして
選んでみてください。
ただ必要だからといって、①から⑤までを全て一度に買い揃える必要はありません。
今現在あなたが日常で着られているウェアで、代用できるものが必ずあります。
それぞれのウェアの内容を確認していただき、代用できるもの、買い揃える必要があるもの
をリストアップしていただき、重要と思われるものからそろえると良いでしょう。
①から⑤までのそれぞれのウェアについて、役割、必要な機能、素材等について
詳しくご紹介します。
登山の服装
アンダーウェア
まず最初に着るのがアンダーウェア(下着)になります。
日帰りのハイキング程度の軽い山登りの場合は、それほど神経質になる必要はなく、
普段着なれたものでも良いですが、出来るだけ吸湿性と発散性の良いものを選んでください。
登山をすると、いつもとは違う運動量となりますので、当然ながら多くの汗をかきます。
したがって、かいた汗を素早く吸収して外に向けて発散させる必要があります。
いつまでもかいた汗がこもってしまうと、不快な感じがするだけでなく、動きにくくなります。
特に多く汗をかく夏山登山や、1泊以上の登山をされる場合は、専用のアンダーウェアを
そろえられるのが良いと思います。
ウェアを選ぶ際のポイントは、それぞれのウェアに求められている機能を備えているか
どうかという点です。
アンダーウェアや次にご紹介するベースレイヤーなどの、直接肌に接するウェアに
求められる機能は、汗を吸収して外に向けて発散させる吸収拡散機能と、
乾きが早い速乾性の機能です。
そのためにまずチェックするポイントは、ウェアの素材です。
そしてもう一つ求められる機能は、肌ざわりが良いことです。
肌触りがよくて吸収拡散機能と速乾性の機能をあわせ持つ素材として推奨されているのが
化繊、ウール、化繊とウールの混合素材 の3つとなります。
この3つの中からあなた自身に一番ベストフィットする素材のものを選んでください。
ベースレイヤー
ベースとは「基礎」とか「土台」とかの意味で、レイヤーとは「層」を意味する言葉です。
つまり基礎部分となる服装を表しています。
広い意味で言えば、アンダーウェアの次に着るベースレイヤーが服装のベースになります。
このベースレイヤーが、服装の中で一番肌に接する部分が多い服となります。
肌に接する部分が大きいということは、着心地に一番関係してきます。
ベースレイヤーの服に求められる機能は、着心地の良さ、吸収発散機能、速乾機能
の3つとなります。
服の内容としては、上半身に着るTシャツ(長袖、半袖)、トップスなど。
下半身に着るものでは、タイツ、スパッツ、レギンスなどがベースレイヤーとなります。
上記の3つの機能を持っている素材は、アンダーウェアでもご紹介した
化学繊維、ウール、化学繊維+ウール の3つとなります。
これらの素材の中から、あなた自身の形や色、デザインなどの好みで選んでください。
各素材の特徴は以下のようになります。
化学繊維
化学繊維の特徴としては、とても滑らかな着心地で薄くて非常に軽い素材です。
スポーツウェアの素材として幅広く使われており、汗の吸収、速乾性に優れています。
また各メーカーによって運動機能を高める機能や、防臭機能、紫外線予防機能など
いろいろな高機能を持ったものが市販されています。
ウール
ウールは肌触りが良く、保温効果があるのが大きな特徴です。
ウール素材にも各メーカーによってさまざまな高機能を併せ持つものがあります。
化学繊維とウールの混合素材
化学繊維とウールのそれぞれの良い所を取って作られているのが、化繊とウールを
混合して作られた素材です。
綿素材について
私たちが日常でよく着る服の素材として綿素材のものが多くあります。
Tシャツやジーンズなど、私も肌触りが好きでほとんどジーンズを履いています。
しかし登山においては、綿素材の服は適さないとされています。
汗の吸収性は良いのですが、発散性や速乾性に劣る素材とされています。
このため、かいた汗が永く衣服内に残り、登山中の休憩時などに体を冷やしてしまう
結果となり、体力の消耗につながります。
またいつまでもベトツイタ感じとなり、着心地や運動機能にも影響します。
綿素材のものは避けましょう。
ミッドウェア
ベースレイヤーの上に着るのが、ミッドウェアやインシュレーションと呼ばれる服です。
一番下に着るベースレイヤーと一番外側に着るアウターとの中間に着る服
という位置づけです。
ミッドウェアに必要な機能は、ベースレイヤーで吸収された湿気の放出と冷たい外気からの
断熱と保温機能になります。
またミッドウェアは、登山中のメインの服装となりますので、動きやすさも重要な機能の
ひとつとなります。
登山中の服装のレイヤリングの中心となるのがミッドウェアとなります。
またミッドウェアは、レイヤリングの目的となる体温調節の要となる服装になります。
したがってミッドウェアを選ぶ際は、ウェアが持っている機能を把握して、
それに合わせた着方(重ね着の順番など)が必要になります。
ミッドウェアの服装の内容としては、上半身に着るものはシャツ、トレーナー、セーター、
ベスト、ジャケットなどがあります。
下半身に着る服装は、ズボン(パンツ、ボトムスとも呼ばれる)になります。
女性の方には、スカートも選択肢の一つになります。
ミッドウェアに使われる素材にはいろいろありますが、主なものとしては、
化学繊維、化学繊維+ウール、ウール、フリース、ダウンなどがありますが、この他には
各メーカーで開発された素材があります。
アウターウェア
アウターウェアは、登山の服装の中で一番外側に着るものになります。
山での厳しい風雨から身を守ると同時に、ベースレヤーやミッドウェアで作られた暖かさを
外に逃がさない様にするのがアウターウェアの目的となります。
また内側にこもった湿気を外に逃がす機能も必要になります。
このようにアウターウェアは、保温機能と湿気を逃がす透湿性機能が要求されると同時に
強烈な風雨などの山での厳しい環境から身を守る強固な耐久性が必要となります。
このような高機能を持った素材としてよく使われているのがゴアテックス(GORE-TEX)と
呼ばれている素材です。
またアウターウェアの場合は、移動中に必要以上に服装内が暑くなった場合に、
換気のためのベンチレーション機能の有無も大切なポイントの一つになります。
アウターウェアは、風雨などの厳しい山での環境からあなたの身を守る大切なウェアと
なりますので、是非ともそろえたいアイテムです。
そのためには、ゴアテックスやそれ以上の高機能を持った、あなたに最適な1枚を
選んでください。
レインウェア
雨のときに必ず必要になるのがレインウェアです。
雨が降ると視界も悪くなりますし、素晴らしい景色も見ることが出来なくなりますので
出来るだけ避けたいところですが、自然現象には勝てませんので、登山のときには
必ず携行しなければいけないアイテムです。
山の天気は変わりやすいとよく言われているように、平地では快晴でも頂上付近では雨
という事もあり、またその逆もあります。
また移動中に天気が目まぐるしく変化することもあります。
雨に降られても快適に行動が出来るように、レインウェアも高機能のものを選びましょう。
レインウェアの素材には幾つかありますが、高機能としてよく使われているのは
ゴアテックスになります。
またレインウェアの場合は、雨の侵入を防ぐために各部に防水機能が施されています。
アウターウェアとレインウェアでご紹介したゴアテックス素材は、優れた防水機能を
持っていますので、アウターウェアとレインウェアを一つのウェアで兼ねることも出来ます。
アウターとレインを別々に考えても良いですし、一つに兼ねることも可能です。
季節や山の状況、バックパックに詰める携行品の量などによって決めると良いでしょう。
ユニクロは初心者の方におすすめ
アウトドア専門のブランドの商品は、価格はどうしても高めのものが多くなります。
そこでおすすめなのが、ユニクロの製品です。
私もユニクロの製品の愛用者で、寒い時はフリースは手放せません。
ユニクロには素晴らしい製品がたくさん有ります。
それでいて、価格はとてもリーズナブルですので初心者の方が揃えるのに
おすすめのブランドです。
ベースレヤー
エアリズム
ユニクロのエアリズムには、なめらかな肌触りとすべるようなシルクの感じが特徴のエアリズム
インナーのラインが目立たないエアリズムシームレス、通気性が抜群のメッシュ素材に
なっているエアリズムメッシュがあります。
ユニクロのエアリズムは、通気性と速乾性に優れており、登山中の汗もすぐに乾くので
サラっとしたなめらかな肌触りとすべるような感じが特徴です。
またエアリズムには、抗菌防臭機能もあります。
ヒートテック
ユニクロのヒートテックは、保温機能に大変優れています。
厳しい山の寒さから守り、体温が下がるのを防いでくれます。
レギンス
ミッドウェア
Tシャツ 長袖
シヤツ
フリース
ショートパンツ
パーカー 長袖
アウターウェア
ダウンジャケット
ユニクロ以外にもミズノ、アディダス、モンベル、コロンビア、カブー、ザノースフェイス、
パタゴニア、フォックスファイヤー、マムート、マーモット などのブランドの
製品が、下記ベクトルから格安で購入出来ます。
ブランド名と欲しい商品名を検索窓に入れて検索するとたくさん出てきます。
ユニクロの公式オンラインストアからも購入出来ますので、あなたのお気に入りの
登山用ウェアを見つけて下さい。
ユニクロの公式オンラインストアは下記となっています。
ユニクロ公式オンラインストア
登山の服装におすすめのアウトドア専門ブランド
アンダーウェア
素材
化学繊維、ウール、化学繊維+ウール、ジオライン。
機能
汗の吸収拡散機能、速乾機能。
おすすめブランド
ミズノ、モンベル、スマートウール、アシックス、コロンビア、フォックスファイヤー など。
ミズノの「ドライベクターエブリ」は吸収、発散、速乾機能に優れています。
また抗菌防臭機能もあります。
ジオラインはモンベル社が開発したオリジナル素材で、肌触りがとても良く
保温機能に優れています。
また抗菌機能、防臭機能もあります。
心地よい肌ざわりが魅力の上質なメリノウールを使用しています。
柔らかな着心地のメリノウールは、保温機能にも優れており、消臭効果もあります。
ベースレイヤー
素材
化学繊維、ウール、化学繊維+ウール。
機能
着心地の良さ、吸収発散機能、速乾機能。
おすすめブランド
ミズノ、アシックス、テスラ、フォックスファイヤー、スマートウール、ザノースフェイス、
コロンビア、モンベル、マーモット、パタゴニア など。
ミッドウェア
素材
化学繊維、ウール、化学繊維+ウール、フリース、ダウン など。
機能
湿気の放散、断熱機能、保温機能。
おすすめブランド
ミズノ、モンベル、コロンビア、ザノースフェイス、アンドワンダー、マーモット
フォックスファイヤー、ジャックウルフスキン、クレッタルムーセン、エーグル
パタゴニア、マムート、ワイルドシングス、カブー など。
アウターウェア
素材
ゴアテックス(GORE-TEX)、ハイパロン、エントラント、ドライテック など。
機能
断熱機能、保温機能、透湿性機能、強固な耐久性。
おすすめブランド
マムート、モンベル、ザノースフェイス、マーモット、ティラック、アンドワンダー
ピークパフォーマンス など。
レインウェア
素材
ゴアテックス(GORE-TEX)。
機能
防水機能、透湿機能。
おすすめブランド
ミズノ、モンベル、ザノースフェイス、マーモット、コロンビア、プロモンテ、
アディダス、マズメ など。
まとめ
高山での急激な天気の変動による気温の変化や、運動による体温の変化に上手に対応
することが、山登りには必要になります。
そのための唯一の方法が、服装のレイヤリング(重ね着)になります。
それぞれのウェアの目的と機能をよく理解し、快適な登山が出来るように
レイヤリングを行いましょう。
また同時にレイヤリングによって、普段とはちょっとちがう大胆なファッションも
楽しむことが出来ます。
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