シャワーホース、シャワーヘッドの交換の工具と外し方。

浴室やお風呂場に設置してあるシャワーホースの交換方法についてご紹介します。

シャワーホースに穴が空き水漏れがする、壊れてしまって使いずらいなどの理由でご自分でシャワーホースを交換する場合の交換方法の手順についてご紹介します。


自分で交換したいけど、「ナットを緩めると水が噴き出すのでは」「購入したホースがちゃんと合うだろうか」「元には戻せるだろうか」

などの不安をお持ちではないでしょうか。

でも大丈夫、誰でも簡単に交換できます。

                                 りょう(DIYアドバイザー)

目次

シャワーホースの交換

必要な工具

ウォーターポンププライヤー

水周りのナットなどを緩めたりするための必需品の工具です。

とりあえず工具としてはこれ一つがあればOKです。

ウォーターポンププライヤーは、上記の写真のようにつかむナットの大きさに合わせて自由に軸の位置を変更できるのが特徴で、しっかりとナットをつかむことが出来ます。

大変便利な工具の一つですので、常備されておかれるのも良いかと思います。


上記の写真のものはつかむところが金属ですので、そのままナットをつかむとナットにキズが付いてしまいます。

布を当ててつかみますが、購入される場合は、つかむ部分がプラスチックになっているものがありますので、こちらが便利です。

モンキーレンチをお持ちでしたら、これでも使えます。

シャワーホース、シャワーヘッドまるごと交換

シャワーホース、シャワーヘッドまるごと交換の場合の手順をご紹介します。

ご紹介する内容は、以前から交換したいと思っていた我が家のシャワーホースでの実際の交換手順についてご紹介します。

交換用シャワーホース、シャワーヘッドの購入

シャワーホース、シャワーヘッドについては、ホームセンターに行けばいろいろなタイプのものが購入できます。

シャワーホース、シャワーヘッドの種類については、後ほど詳しくご紹介します。

今回は、下記の最もシンプルなスタンダードタイプをえらびました。

メーカーは、(株)三栄水栓製作所 のものを購入しました。

シャワーホース(1.6m)、シャワーヘッド、アダプター(5種類)がセットになっています。

上記の製品のパッケージの裏には、取り付け方法、対応しているメーカー名、アダプターの使用方法などが詳しく記載されていますので、迷うことはありません。


取り付け方法


対応しているメーカー名

アダプターを使用して取り付けるメーカーとそのまま取り付けるメーカーも記載されています。

私のシャワーホースのメーカーは、TOTO(太ホース)になり、アダプター品番はT25-2 となっています。

シャワーホースの取り外し

我が家のシャワーホースは、12年ほど前に取り付けたものです。

表面を覆っている金属部分がヘッド部分で切れてしまい、中の黒いゴムがむき出し状態になっています。

ビニールテープで金属の先とヘッドをグルグル巻きにして使用していました。

そうすると、ヘッドが回転しなくなり使いづらい状態でした。

ビニールテープを外すと、中の黒いゴムが見えて見栄えが悪いので交換することにしました。

混合水栓とシャワーホースの取り付けは以下の写真のようになっています。

下からのぞくと下の写真のようになっています。

シャワーホースが取り付けられている根本のナットを緩めます。

ウォーターポンププライヤーを使ってナットを緩めますが、後ろ側で狭いところなのでやりにくいです。

私の場合ですと、中央のカランの右側からプライヤーを差し込むとやりやすかったです。

ウォーターポンププライヤーで2~3回まわせば、あとは手で回すことが出来ます。

簡単に外すことができました。


シャワーホースの取り付け

新たに購入してきたシャワーホースを取り付けますが、TOTOの場合はそのままでは取り付かないタイプです。

まず最初に適合するアダプターを取り付けて、そのアダプターにシャワーホースを取り付けます。

購入したシャワーホースのセットには次のように5種類のアダプターが付属していました。

私の元々のシャワーホースのメーカーはTOTO ですので、上記のアダプター品番では、T25 かT25-2 のどちらかですが、合わせてみればすぐに分かります。

TOTO(太ホース)で、アダプター品番は T25-2 となりました。

上記のアダプターを元のシャワーホースが付いていた部分に取り付けます。

最初は手でねじ込んで、回せるところまでねじ込みます。

手でねじ込んだだけでしっかり止まっています。

これだけでも大丈夫のようですが、念のためウォーターポンププライヤーで少しだけ締めておきます。

取り付け位置は後ろ側で目立たないところですが、キズが付かないようにタオルを挟んで回します。

あまり強く締め過ぎないように、水漏れしない程度で良いと思います。

アダプターが取り付きましたので、シャワーホースをアダプターに取り付けます。

最初は、手で回して止まるところまでねじ込みます。

シャワーホースが取り付けられました。

ウォーターポンププライヤーで締めておきます。

上の写真では布を挟んでいませんが、金属同士ですとキズがつきますので、布かタオルを挟んで回してください。

これでシャワーホースの取り付けは完了です。


シャワーヘッドの取り付け

シャワーホースの根本の部分が取り付けられましたので、シャワーヘッドを反対側の先に取り付けます。

シャワーヘッドはセットになっているものですので、そのままねじ込めば完了です。

シャワーヘッドは手でまわすだけで、プライヤーで締める必要はありません。

シャワーヘッドの取り付けが完了です。

これで全ての交換作業の完了です。

最後にちゃんと水が出ることも確認しておきましょう。

どうでしたでしょうか、とても簡単にできましたね。

シャワーホースは規格化された製品ですので、数種類のアダプターでほとんどのメーカーに対応しています。

取り付け部分が合わなくて取り付けられないということはまずありませんので安心してください。


交換してみて気が付いたのですが、元のシャワーホースは金属とゴムホースの2重構造になっていて、少し重たく感じていました。

また浴室の壁にホースが当たると大きな音がしていましたが、新しいシャワーホースは樹脂製で軽く、音もしなくて快適です。

シャワーヘッドのみの交換

シャワーヘッドのみの交換の場合は、シャワーヘッドだけをホームセンターで購入してきます。

この場合も同様に、シャワーヘッドと一緒に数種類のアダプターが同梱されています。

そのまま取り付けられるものと、アダプターを使って取り付けるタイプがあります。

製品の裏側に記載されている説明を見れば分かるようになっています。


シャワーヘッドの交換には工具は必要ありません。

シャワーヘッドの接合部の金具をしっかり持って、ヘッドを左に回すと外れます。

そのまま取り付ける場合は、直接ヘッドを手で右に回しながら止まる位置までねじ込みます。


アダプターが必要の場合は、ヘッドとホースの間にアダプターを取り付けます。

シャワーヘッドは手でねじ込むだけでOKで、プライヤーを使う必要はありません。


混合水栓本体を外す場合

通常の場合は、シャワーホースを交換する場合は、上記でご紹介しましたように、シャワーホースの根本の取り付け部分のナットのみで取り外し、取り付けができます。

まれに中央の前に出ている吐水口の部分や、左右の水とお湯の壁から出ている部分が邪魔になってシャワーホースのナットが回しにくい場合があります。

その場合は、混合水栓本体を外して行うと楽にシャワーホースのナットを回すことができます。

混合水栓本体を外す場合の方法をご紹介します。

上記の写真で示している右側の水が出る部分のナットと、同じように左側のナットを緩めると本体が外れます。

左側はお湯が出て熱くなるのでカバーがしてありますが、簡単に手で外せます。

本体を外してしまうと、シャワーホースの取り付けナットが簡単に回せます。

ただしこのまま外してしまうと、水とお湯が噴き出してきますので、止水する必要があります。

左右の流量調節栓をマイナスドライバーで右に止まるまで回します。

この場合、終われば元の位置に戻しますので、元の位置を覚えておいてください。

水とお湯が止まったのを確認したらナットを緩めます。

ウォーターポンププライヤーを使ってナットを緩めますが、私が持っているプライヤーは、つかむところが金属でギザギザになっており、ナットを傷つけますのでタオルを挟んで回します。

左側のお湯が出るほうも同じようにナットを緩めます。

混合水栓の本体を外すことが出来ました。

シャワーホースの緩めるナットがよく見えて確認できます。

これですと邪魔になるものが何もないので、楽に外すことができます。

この状態で新しく購入したシャワーホースをアダプターとともに取り付けて、混合水栓本体を元の状態にナットを締めて取り付けます。

取り付けが完了したら、流量調節栓を元の位置にもどして水とお湯が出るのを確認して完了です。


いろいろなシャワーヘッド

最近のシャワーヘッドにはいろいろな機能がついているものがあります。

交換を期に、あなたに合ったベストなシャワーヘッドにしてみるのもいいですね。

節水できるシャワーヘッド

シャワーヘッドを使うだけで節水ができるという優れもののシャワーヘッド。

シャワーヘッドの水が出る穴の径を小さくしたり、位置や穴の数を最適化して水の量を節約できるようにしたもの。

水のツブが小さいので、肌に当たった感じが柔らかくソフトです。

手元にスイッチが付いているシャワーヘッド

水のON、OFFの切り替えは、通常は混合水栓の本体についていますが、最近のものはシャワーヘッドの手元でも水を出したり、止めたりが出来るものがあります。

こまめに水を出したり止めたりが出来るので、便利ですし、節水にもなります。

また赤ちゃんや小さなお子さんを洗ってあげる時などは便利につかえそうです。


水量が調節できるシャワーヘッドもあります。

またこのときに合わせて便利なのが、吸盤式のシャワーフックです。

吸盤式ですので、壁に穴を空ける必要もなく、取り外しも自由にできます。


シャワーを頻繁に使ったり、使わなかったりがある場合などには、手元の近い場所に吸盤式のシャワーフックを取り付けておくと便利です。

吸盤式のシャワーフックは、新しくフックを設置したい場合などにも便利です。

表面がツルツルしているタイル壁やユニットバスの壁や写真のような浴槽の壁などに簡単に取り付けられ、外しても跡が残りません。

水圧を上げてくれるシャワーヘッド

お住まいの地域によっては水圧が十分でなく、シャワーヘッドからの水の勢いが弱い場合があります。

こんな時に便利なのが、低水圧用シャワーヘッドです。

シャワーヘッドを交換するだけで勢いが違ってきますので試してみてください。

美容効果のあるシャワーヘッド

シャワーヘッドからの水の出方をいろいろ変えることによって、美容効果やマッサージの効果を持たせたものです。

顔に霧のような水を当てたり、強い水を当ててマッサージの効果を出したり、エステ効果を持たせたようなものもあります。


シャワーフックのぐらつきを直す

浴室の壁がコンクリートか、タイルの場合で、そこに取り付けられているシャワーフックがぐらついている場合は、直すことが出来ます。

取り付けには、コンクリートプラグと呼ばれているものが使われており、ネジ止めされています。


ぐらつきは、コンクリートプラグが利かなくなっているか、あるいは下地とプラグの間にできたすき間が原因と考えられます。

コンクリートプラグとは、あと施工アンカーと呼ばれているものです。

コンクリートやブロックなどに何かを取り付ける場合に、直接コンクリートやブロックにネジ止めすることは出来ませんので、先にコンクリートプラグを打ち込んで、そこにネジ止めします。


コンクリートプラグは、鉛製やプラスチック製の筒状になったもので、ドリルでコンクリートに穴をあけ、そこにコンクリートプラグをたたき込みます。

そのプラグにネジを打ち込むとコンクリートプラグが開き、しっかり固定される仕組みになっています。


コンクリートプラグには、下記のカールプラグと呼ばれるものと、カールPCプラグと呼ばれているものがあります。

ステップ1

① ネジを抜き、シャワーフックを外します。

② 再び外したネジをプラグの穴に半分くらいねじ込み、古いプラグを引っ掛けて引き抜く。

ステップ2

引き抜いたものと同じサイズのコンクリートプラグをたたき込み、シャワーフックをネジで止め直します。

以上でぐらつきの直しは完了ですが、ステップ1で簡単にコンクリートプラグが引き抜ける場合は、コンクリートプラグを打ち込む穴が大きくなっているためです。

新しいコンクリートプラグを打ち込む前に、エポキシ系パテを下穴に入れてからコンクリートプラグを打ち込んでください。

エポキシ系パテが固まるとぐらつきはなくなります。

また、コンクリートプラグの下穴が大きすぎる場合は、現在のコンクリートプラグよりひとまわり大きなサイズのコンクリートプラグを打ち込むと良いでしょう。


逆に、ステップ1でコンクリートプラグが固くて引き抜けない場合は、現在のコンクリートプラグをそのままにして、コンクリートプラグの中にエポキシ系パテを充てんします。

その後しばらくして、シャワーフックをネジ止めしてエポキシ系パテが固まれば、ぐらつきはなくなります。

しかし、コンクリートプラグの中にエポキシ系パテを充てんして固める方法は、ネジも一緒に固まってしまうので、あとで抜けなくなってしまいます。

ネジを外す必要がある場合は、ネジに油を付けてねじ込むと、あとからでも簡単に外すことが出来ます。

(油の種類は何でもよい)


また、ステップ1でコンクリートプラグが固くて引き抜けない場合のもう一つの方法として、

現在のコンクリートプラグをそのままにして、プラグごとドリルで大きめの穴をあけ、あけた穴に合う大きいサイズのコンクリートプラグを打ち込む方法もあります。


以上ご紹介しましたコンクリートプラグを使ってシャワーフックのぐらつきを直す方法は、壁がコンクリートかタイルの場合に限ります。

現在多いユニットバスの場合は、「いろいろなシャワーヘッド」の項目でご紹介した吸盤式のシャワーヘッドを新たに取り付けるのが良いでしょう。


まとめ

シャワーホースは規格化されている製品ですので、たいていのお持ちのシャワーホースとの交換が可能です。

プライヤーが一つあれば、誰でも簡単にDIYで交換することができます。

また最近のシャワーヘッドは、いろいろな便利な機能や美容にも効果が期待できる機能が付いています。

ぜひシャワーホースの交換にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

DIYアドバイザー、フォトマスター2級、コーヒーコーディネーター
(趣味)
DIY、釣り、写真、スケッチ、旅行、山登り、キャンプ

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