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木箱の作り方と組み方の基本。

 2017/09/23 木工
  104,637 Views

DIYでの木箱作りは、
切る、削る、接合する、という木工の
基本作業で出来る基本的な木工作品です。

木箱は大変シンプルですが、あなたのお部屋
に合わせてピッタリに作ることが出来、

いろいろな整理収納ボックスとして利用
できます。

 

木箱は単純な作業で出来ますが、
箱作りの技術をマスターできれば、

収納家具などの複雑な家具などにも応用する
ことが出来ます。

簡単な木箱から凝った木箱まで、

木箱の作り方と組み方の基本について
ご紹介します。


 

木箱の作り方と組み方の基本

まずは、DIYでの木箱の作り方と組み方の
基本についてご紹介します。

そこで下記の図のような簡単な木箱を例に、
DIYの基本の作業をご説明します。

木箱の幅が250mm、長さが440mm、
高さが263mm のフタのない木箱です。

この木箱を自作するには、側板が2枚、
妻板が2枚、底板が1枚必要になります。

側板の繊維方向(木目方向)は、
上記の例では横に流すようにしました。

 

ホームセンターで厚みが13mm、
幅が250mm、長さが910mmの板を購入して
きましたので、

幅の250mmをそのまま使えるようにしました。

幅をカットする必要がなく、切るのは
長さだけで済みます。

 

底板も側板の内側に収める方法もあり、

この方が見栄えは良いかもしれませんが
組み方が簡単な外付けとしています。

材料

木箱を手作りするための材料となる板を購入
するために近くのホームセンターに
行き、板を購入してきました。

桐の集成材で、寸法が13(厚)×250(幅)×910(長)
の板を2枚購入しました。

上記の桐の集成材は、中国産のもので、
安価に入手することができました。

この他にも、パイン材、ゴム、ファルカタ
などの集成材や、

ヒノキ、スギ、ツガ、などの無垢板などが
販売されています。

 

このようにホームセンターには木箱作りに
最適な材料が各種販売されていますので、

おおよその自作する木箱のイメージが
出来上がったら、

ホームセンターを覗いてみて板の種類と
サイズをメモってきて、

材料のロスや無駄なカットが少なくなる
ように設計図を書くのが良いでしょう。

切る(カット)

それでは最初にDIYでの木箱の作り方の中の、
切る作業についてご紹介します。

まず材料から木箱作りに必要な板をカット
しますが、

カットするのに必要な道具は以下となります。

● コンベックス(メジャー)
● ノコギリ、又は丸ノコ
● サシガネ
● 鉛筆
● カンナ、又はサンドペーパー

 

購入してきた桐集成材から次の長さの板を
切り出します。

13(厚)×250(幅)×440(長) 3枚
13(厚)×250(幅)×224(長) 2枚

 

切り出す前に、購入してきた2枚の板から
上記の5枚をどのように切り出すかを
決めておきましょう。

今回購入した桐材の集成材の木口は、
きれいにカットされていますので、
その木口を活かす切り方としています。

それでは、必要な板を切り出す「切る作業」
について手順をご説明します。

ステップ1 切り線を引く

メジャーを使って、材料に最初の1枚の板の
長さ(440mm)の印を付けます。

まずメジャーのテープを少し引き出して、
先に付いているL形のツメを材料の先に
引っ掛けます。

 

そしてメジャーを引っ張り、印を付ける
目盛りが見えるようにします。

440mmの位置に印を付けます。

 

💡コンベックスを使って長さの印を
付けるときのポイント

正確に所定の寸法の位置を決めるためには、
真っすぐに引っ張らなければいけません。

そのためには、切り線を引き始める側の端に
ツメを引っ掛けて引っ張れば、

テープのラインと材料の側面のラインを見て、
平行になるように引っ張ることができます。

 

下記の写真の下側のように、中央あたりに
引っ掛けますと、下の写真は極端ですが

斜めになってしまい、正確に測れないことが
ありますので注意が必要です。

次にサシガネを使って材料の、
440mmの位置に、

長さに対して正確な垂直線を引きます。

サシガネは、上記の写真のように
長手(長い方)と妻手(短い方)があり、
正確に直角となっています。

サシガネはいろいろな使い方がありますが、

その一つに材料に正確な垂直線を引くことが
出来ます。

サシガネの片方を材料の側面に沿わせ、
もう片方で垂直線を引きます。

 

💡 サシガネを使って垂直線を引くときの
ポイント

サシガネの片方は、材料の上に置くのでは
なく、

材料の側面に沿わせて、手でしっかりと
押さえます。

そうすると、線を引く方は長さ方向に対して
正確に直角になっていますので、

正確な垂直線を引くことが出来ます。

端から440mmの位置に垂直の切り線を
引くことが出来ました。


ステップ2 切り線に沿って正確に切る。

上記で引いた切り線に沿ってノコギリで
カットします。

使用するノコギリは、
両刃ノコと替え刃式ノコのどちらかが

よく使われますので、
どちらかお持ちのノコギリを使ってください。

ノコギリの刃には、木目に対して垂直に切る
場合(長さを切る場合)に使う横びき用と

木目に沿って切る場合(幅を落とす場合)に
使う縦びき用があります。

今回は、木目に垂直に長さをカットします
ので、横びき用を使ってください。

横びき用

縦びき用

今回は両刃ノコを使ってみます。

1枚目を切り出すために
引いた切り線を残すように

上記の図では、切り線の左側を切ります。

 

ノコギリの使い方については、下記に詳しく
ご紹介していますので、ご参考にしてください。

上記の写真が、最初の1枚を切った切り口
ですが、ノコギリで真っすぐ切るのは難しく、

ご覧のようにイビツになってしまいました。
そこで、次のステップが必要になります。

ステップ3 木口をカンナで手直しする。

ステップ2で切った1枚目の木口をカンナ
又はサンドペーパーで、
直線になるように手直しします。

 

慣れない内はどうしても切った木口が
真っすぐになっていないので、

手直しをして1枚目を2枚目以降の基準の
板とします。

イビツになってしまった切り口を真っ直ぐな
直線になれば良いので、
きれいに仕上げる必要はありません。

木口をカンナで削るのは慣れた方でも難しい
のでサンドペーパーが良いでしょう。

上記の写真のように、板の切れ端か角材に
サンドペーパーを巻き付けて、

削れば真っすぐに削ることが出来ます。

 

カンナやサンドペーパーで削るときの注意点
ですが、

長さ方向に対して木口に垂直に当てて
削ってください。

斜めに当てると、当然ながら木口が斜めに
なってしまいます。

カンナで削って、切り口を真っ直ぐに
しました。

これで最初の13×250×440 の板が
1枚取れました。

ステップ4 最初の1枚を基に2枚目の
切り線を引く。

最初の1枚目を残った板の反対側から
ピッタリ重ねて切り線を引きます。

これによって1枚目と同じ長さの寸法の板が
取れます。

ステップ5 2枚目も同様に切り、
カンナで手直しする。

ステップ2と同様の方法で切り線を残す
ように切り線のどちらかをカットして、

2枚目を切り出します。

ステップ3と同様の方法で、
2枚目の木口を真っすぐになるように
手直しします。

ステップ6 3枚目も1枚目を基に切り、
カンナで手直しする。

ステップ4と同様の方法で、
1枚目を3枚目を切り出す次ぎの板の上に
ピッタリ重ねて切り線を引きます。

ステップ2と同様の方法で、
切り線を残すように切ります。

 

そしてステップ3と同様の方法で、
3枚目の木口を真っすぐになるように
カンナで手直しします。

これで長さ400mmの板が3枚取れました。

次に同様の方法で長さ224mmの板を
2枚切り出します。

ステップ7 切り線を引く

ステップ1と同様の方法で、メジァー、
サシガネを使って、

カットしていない木口の方から224mmの
切り線を引きます。

ステップ8 切り線に沿って切り、
手直しする。

ステップ2、ステップ3と同様の方法で、
カットを行い、

直線になるようにカンナ、
又はサンドペーパーを使って手直しをします。

同時に2枚目の基準となる木口も真っすぐに
なるように手直しをします。

ステップ9 1枚を基に2枚目を切り出す。

ステップ4、ステップ5と同様の方法で、
1枚目を基にして、

2枚目の手直しした方にピッタリ合わせて
切り線を引き、カットして手直しをします。

これで224mmの板を2枚切り出すことが
できました。

以上で購入してきた桐集成材から
次の5枚の板を切り出すことが出来ました。

13(厚)×250(幅)×440(長) 3枚
13(厚)×250(幅)×224(長) 2枚


削る

DIYでの木箱の作り方の中の、削り方に
ついてご紹介します。

しっかりしていて見た目にもきれいな木箱を
手作りするコツの1つは、

それぞれ1枚1枚の板の切り口を真っ直ぐに
削っておくことです。

そのためには、上記の切る作業のなかでも
ご紹介しましたが、

1枚の板を切り出すたびにカンナ、又は
サンドペーパーで丁寧に手直ししましょう。

 

また切り出す板が揃ったら、長さの同じ板を
合わせてみて、

ちゃんと長さが揃っているかもチェック
しましょう。

揃っていない場合は、
カンナやサンドペーパーを使って手直し
します。

 

カンナを使って木口を削るときの注意点
ですが、

木口の最初から最後まで一気に削って
しまうと、最初は問題ありませんが、

削り終える木口の端が欠けてしまう場合が
あります。

上記の写真が、木口の端が欠けてしまった
失敗例です。

 

これを防止するには、端から端まで一気に
削らないで、

板の幅の中間あたりから2/3当たりの
ところで、カンナを板から離して、

そこから先は削らないようにします。

そして板をひっくり返して、
削っていないところを再度削ります。

 

上記のような削り方をすれば、

カンナの刃先で引っ掛けて端が欠けてしまう
ことを防止することが出来ます。

またカンナの刃は、よく研いでおき、
切れ味を良くしておきましょう。

 

また削るときに材料がぐらつかないように、
専用の削り台を作っておき、

しっかりとした作業台に動かないように
固定します。

材料を削り台に載せて、

安定させて削るようにしましょう。

木箱に組む

DIYでの木箱の作り方の中の、組み方に
ついてご紹介します。

 

板を接合する木箱の組み方には、
組み手を使う方法、木ネジを使う方法、

釘を使う方法などの組み方があります。

ここでは基本的な釘と接着剤(木工用ボンド)
を使う木箱の組み方をご紹介します。

 

木箱に組むのに必要な道具は以下となります。

●金槌
●釘(釘の長さは、板厚の1.5倍~2倍)
●釘締め(ネールパンチ)釘の頭を沈める
のに使います。
●キリ 釘が打ちやすいように下穴を
開けます。
●木工用ボンド

 

まず最初に側板1枚と妻板1枚を接合します。

板幅250mmに4本の釘を使用します。

釘の長さについては、

釘のみで接合する場合は板の厚みの2~2.5倍
くらいが必要ですが、

今回はボンドを使用しますので、1.5~2倍で
OKです。

 

💡 接合力を高める釘の打ち方のポイント

通常釘は板に直角に真っすぐ打ち込みますが、
接合力を高める打ち方があります。

その方法は、釘を斜めに打ち込みます。

4本の釘の内の2本づつを左右約70°傾けて
打ち込みます。

 

下側の板に対して厚み方向には、
斜めに打つと釘が飛び出す可能性があります
ので真っすぐに打ち込み、

傾けるのは、下側の板の幅方向に傾けます。

板が離れようとしても釘が斜めになって
抵抗し、結合力が向上します。

 

釘を打ち込む前に、上側の板にキリを使って
下穴を開けます。

約70°の角度を付けて上側になる板に釘を
打ち込むための下穴を開けます。

深さは少し深めに、板厚の半分~2/3くらい
の深さまで穴を開けます。

開けた下穴に釘を刺したところですが、
先に釘をさしておくと打ち込みやすい
でしょう。


 

💡板の固定の仕方のポイント

板の組み立てのために釘を打ち込む際は、
板が安定せず、
ぐらついたりして打ちにくいものです。

そこで、下側になる板を下の写真のように
Tの字形に置きます。

下側になる板の横に、Tの字になるように
もう1枚の板を高さをそろえて沿わせます。

こうするとぐらつかず安定しますし、
板を垂直に立てることが出来ます。

そしてこの上に上側の板を置いて、釘を
打ち込みます。

上側の板も下側の板に垂直に当てることが
出来、Tの字になっているので安定します。

この状態で釘を打ち込みますが、その前に
下側の板に接着剤のボンドを塗ります。

下側になる板の木口に木工用ボンドを
塗ります。

 

💡木工用ボンドを塗る際のポイント

木工用ボンドは、片面塗布型の接着剤と
なります。

接着する板のどちらか片方のみにボンドを
塗ります。

両方に塗る必要はありません。

 

木工用ボンドを塗り、しっかり押さえて釘を
打ち込みます。

しっかり押さえて釘を打ち込むと、
上の写真のように余分なボンドが出てきます

ので乾く前に早めにふき取っておきます。

釘の打ち込みが完了しましたが、

上記の写真のように、釘の頭が出ています
ので、板の中に少し沈めたいと思います。

 

釘の頭を沈める方法には、

両口玄能(げんのう)の丸くなった方で
たたく方法もありますが、

今回は「釘締め」を使ってみます。


釘締め(ネールパンチ)

 

「釘締め」はネールパンチとも言いますが、
出っ張った釘の頭に釘締めの先を当て、

金槌でたたいて釘の頭を沈めます。

釘の頭を沈めることが出来ました。

これで最初の側板1枚と妻板1枚をL形に
組むことが出来ました。

 

次は、2枚目の側板と妻板を同様の方法で
L形に組みます。

2枚目の側板と妻板の組み方は、

1枚目で組んだL形の板を支えに使って
接合します。

このようにすれば、ぐらつかず安定して
釘を打つことが出来ます。

1枚目と同様にキリで下穴を開けて、
ボンドを塗り、釘を打ち込みます。

飛び出した釘の頭は、ネールパンチで沈めて
おきます。

飛び出した余分なボンドもきれいに
ふき取ります。

 

これで2組のL形に組まれた板が出来ました
ので、この2組を合わせて、

同様の方法で、釘、木工用ボンドで
組み合わせて、底板を除く側面が
完成しました。

次に底板を取り付けます。

完成した側面の板の底になる方にボンドを
塗ります。

ここに底板を乗せます。

底板にも同様にキリで下穴を開け、釘を
刺しています。

釘を打ち込み、釘締めで頭を沈めました。

これで木箱の組み立て作業は完了です。


 

次に全体を確認して、接合部のズレなどを
修正します。

ズレが生じている部分をカンナや
サンドペーパーを使って修正します。

ズレが修正出来ました。

 

最後に面取りを行います。

面取りとは、板の直角になっている角を
削って斜めや丸みを付けることです。

今回は、カンナを使って斜めの面取りを
します。

板の角の斜めの面取りが出来ました。

木箱の内側はカンナが使えないので、
サンドペーパーで面取りします。

内側の面取りが出来ました。

角の面取りをしておくと、手触りがとても
良くなります。

トリマーをお持ちの方は、飾りの面を
付けても良いでしょう。

木箱の完成です。

まとめ

木箱は簡単な木工作品ですが、
木工の基本作業が含まれています。

手作りするのは簡単そうに見えますが、
正確にきちんと作るのは案外難しいです。

 

木箱が正確にきれいに手作りすることが
出来れば、

複雑な木工作品にも応用できます。

 

木箱はいろいろなものを収納して整理する
のにも役立ちます。

ぜひ木箱作りにお役立てください。

カンナの使い方についてはこちらを参考に
してください。

棚の作り方の基本はこちらから

木製テーブルの作り方と接合方法はこちら

木製椅子の作り方と接合方法はこちら

 

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