基礎的な木工作業の手順について。

木工工作の手順は製作する作品や方法等によって多少変わってきますが、一般的な進め方につきましては、概ね以下のような手順となります。

① 作図、② 木取り、③ 木づくり、④ 墨付け、⑤ カット、仕口加工、⑥ 仕上げ、⑦ 組み立て、⑧再仕上げ、⑨ 塗装、⑩ 金具取り付け

だいたい以上のような工程となります。

木工作業の基本的な手順についてご紹介します。

                                りょう(DIYアドバイザー)

目次

作図(設計)

私の場合は、製作物の形が決まり最終的な設計図面は、利用されておられる方も多いと思いますが、パソコンを使って書いています。

使っているソフトは、JW-CADです。

もともとは建築図面作成用のソフトです。

フリーソフトですので誰でも無料で使えます。

最初は慣れるまでに多少時間が必要ですが、一度使い始めると手書きには戻れません。


もう一つお勧めのソフトに、Google SketchUpという簡単に3Dが書けるソフトが有ります。

これも無料版が有り、簡単に3Dが書けるので、家具等の製作をされておられる方で、出来上がりのイメージを伝えるのには最適と思います。

私もよく使っています。


フリーソフトのJW-CADとGoogle SketchUpにつきましては、下記ページにダウンロード先等詳しく解説していますのでご覧ください。

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木取り

木取りとは、必要な部材の仕上がり寸法より少し大きめに製材することを言います。

厚み、巾については、5mm前後、長さについては、100mmくらい余裕をみて木取りをしています。

長さの100mmは少し無駄が多いように思いますが、次の工程のプレーナー加工の時、削り終わりの端の80mm前後の所に小さなくぼみの段が出来てしまう為、これを除くためです。


これはプレーナーの機械によって、こぼみが出来る位置は違いますが、機械の材料抑えが外れたときに、こぼみができます。

また無垢板の場合は、最初から木口に割れが生じている場合や、目に見えない割れがある場合もあります。

これらを回避するために少し長めにカットしています。


木取りの方法等につきましては、下記のページも参考にしてください。

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木づくり

木づくりとは、木取りした部材を仕上がりの寸法に切削加工することを言います。

これについては、手加工は難しいので専用の機械の力を借りるしかありません。

木づくりは2工程に分かれ、むら取り行程と寸法決め行程です。

木取りした無垢板は、厳密には真っ平らではありませんで、曲り、反り、ねじれが有ります。

まずこれらの変形を除くための基準になるオリカネ2面を、手押しかんな盤という機械を使って加工します。


そして次に自動2面かんな盤という機械で残りの2面を削り、厚みと巾を決めます。

むら取りをしないで、いきなり自動2面かんな盤で加工すると、変形したまま加工されてしまいます。

木づくりに関しては、専用の機械が必要になりますので、お持ちでない方は購入先で木づくり加工まで行ってもらうのが良いでしょう。

ただ一般の私たちが木工DIYをする場合は、木取りや木づくりの作業においては、専用の機械が必要ですので、予め木づくりまでされた材料を購入するのが一般的です。


墨付け

木づくりされた部材に、部材の位置、カット位置、仕口加工の位置等が分かるように、部材に印をつけることを言います。

一般には、鉛筆や細径のシャープペンシルを使いますが、仕口や精度が必要なところの墨付けには、しらがき、けびき といった専用の道具を使います。

材料に長い直線の印を付けたいときには、墨壺(すみつぼ)が便利です。


けびき、墨壺につきましては、下記にご紹介していますのでご覧ください。

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カット、仕口加工

墨付けに基づいて、部材のカット、及び仕口の加工を行います。

仕口(しぐち)とは、接合する木材の接合部分の加工方法、および加工することを言います。

家具工場等では大型の専用機械を使って加工しますが、一般の方はなかなか専用機械というわけにはいきません。


小型の丸のこ、ルーター、トリマー等の電動工具やノコギリ、ノミといった手工具を使っての加工となります。

電動工具や手工具には加工する部材の大きさや加工精度によって多くの種類が有ります。

電動工具や手工具を選ぶ際は、加工する部材に合わせたものを選択する必要があります。


仕口の加工方法につきましては、下記ページにまとめてありますのでご覧ください。

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仕上げ

組み立てを行う前に、③木づくり、⑤カット、仕口加工の工程で生じたキズ、逆目、よごれ、墨線等を除いておきます。

道具としては、カンナ、オービタルサンダーやサンドペーパーによる手仕上げとなります。

また、組み立て後には難しい所の面取りもこの段階でしておくと良いでしょう。

組み立て

組み立ての作業に入る前に、組み立ての手順を考え、必要な工具、道具、接着剤、接合金物等を準備し、工具等の配置を行います。

一般によく使う木工用ボンドは乾くと透明になり、あまり硬くはならないので、後でカンナも使えて便利ですが、耐水性はあまり良くないので、湿度の高いところは避けたほうが良いです。

なお、はみ出たボンドは、乾く前に出来るだけきれいにふき取ることが必要です。


組み立ての際に必要になってくる接合金物につきましては、下記ページにまとめてありますのでチェックしてみて下さい。

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再仕上げ

組み立て後には細かな段差が生じますので、サンダー等で研磨をして段差などをきれいに仕上げます。

また、はみ出て固まってしまったボンドもカンナで削るか、サンダーで磨いて取り除いておきます。

ボンドが表面に残っているときれいな塗装が出来ませんので気をつけましょう。


塗装

塗料にも多くの種類が有り、一般の方が迷うところでもあります。

水性塗料、油性塗料、ニス、オイル、等有り、うすめ液もそれぞれに応じたものを使う必要があります。

塗装の前には、再度キズ、汚れ、はみ出た接着剤等を除いておく必要があります。


塗料につきましては、下記ページで種類、方法等詳しく解説しておりますのでご覧ください。

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金具取り付け

最後に、取っ手、つまみ、丁番等の金具を取り付けます。

まとめ

木工作業においての基本的な流れは以上となります。

ただ全ての作業において、この通りに行わないといけないということはありませんので、必要に応じて順番を入れ替えたり、省略してください。

木工作業においては、まずメインとなる木工用の材料が必要になってきますが、インターネットで購入できるショップを下記にまとめましたのでご覧ください。

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この記事を書いた人

DIYアドバイザー、フォトマスター2級、コーヒーコーディネーター
(趣味)
DIY、釣り、写真、スケッチ、旅行、山登り、キャンプ

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