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無垢材の種類と特徴。

 2016/08/14 DIYの材料、用品
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無垢材には、日本固有の国産材と多くの外国からの輸入材など、多くの

種類の木材が販売されています。

木材には針葉樹と広葉樹がありますが、それぞれに特徴があります。

 

無垢材を使って木工作品を作る場合は、それぞれの無垢材の特徴をよく知り、

特徴を活かした作品作りが必要となります。

 

国内で販売されている国産材、輸入材の無垢材の種類とそれぞれの特徴について

ご紹介いたします。

無垢材選びのご参考にしていただければと思います。

 
この記事を書いた人
山根良治 DIYアドバイザー

 

無垢材の種類と特徴

木材には大きく分けて、針葉樹の木材と広葉樹の木材があります。

針葉樹は、葉っぱの形が細長かったり、松の葉のように針のように細くなっており、

材質的には広葉樹に比べて軟らかい木となります。

主に木造建築の構造材や仕上げ材に使われています。

 

広葉樹は、葉っぱの幅が広く、材質的には硬い木で、ハードウッドと呼ばれています。

磨くと光沢が出ますので、主に内装材、家具材、建具材に使われています。

また、人の足が触れるフローリング材や上がり框にも使われています。

 

主な無垢材の種類と特徴は以下のようになります。

針葉樹

国産材

スギ

特徴

心材は淡紅色から濃赤褐色、辺材は白色。

スギ独特の香りを持っている、年輪ははっきりしており、肌目は粗い。

国産針葉樹の中で最も軽く柔らかい。

用途

建築用材、内装材、磨丸太、ゲタ、割りばし、木造船。

ヒノキ

特徴

心材は淡紅色、辺材は白色。

材質は均質で、仕上がると美しく独特の芳香があります。

心材の耐朽性は高く、水にも強い。

用途

建築内装材、神社仏閣用材、家具材。

ツガ

特徴

心材は淡桃褐色で辺材は白色。

肌目はやや粗く、針葉樹の中ではやや重くて硬い。

用途

建築構造材、梱包材、内装材。

アカマツ、クロマツ

特徴

心材は淡桃色から赤褐色、辺材は黄白色。

年輪ははっきりしており、肌目は粗い。

ヤニがでやすい。

用途

建築構造材、パルプ材。

モミ

特徴

心材、辺材ともほぼ白色。

軽い木材で、脂っぽくない。

用途

建具、包装、器具、棺、かまぼこの板。

ヒバ(アスナロ)

特徴

心材、辺材とも色の差はあまりなく淡黄色。

ヒバ特有の強い香りを有しています。

抗菌性のあるヒノキチオールを有しています。

用途

建築用材、耐朽性を活かした土台材。

輸入材

米ツガ

特徴

心材、辺材とも白色から淡褐色。

国産のツガに比べると年輪幅は広く肌目は粗い。

用途

建築構造材、内装材。

米松

特徴

心材は黄色を帯びた赤褐色。

年輪ははっきりしており肌目は粗い、針葉樹の中では重硬。

ヤニが出やすい。

用途

建築構造材、合板、造船用。

スプルース

特徴

心材、辺材とも白色から淡褐色で仕上がりが美しい。

加工性も良く、強度的にも優れている。

用途

建築内装材、家具、器具、建具、楽器材。

ベイスギ(ウェスタンレッドシダー)

特徴

心材は濃い褐色であるが均一ではない。

年輪ははっきりしており加工しやすく、やや軽軟。

耐候性に優れている。

用途

節有り材はウッドデッキ用材、屋根、外壁材、無節材は高級内装材。

アガチス

特徴

心材は淡黄褐色~桃褐色までいろいろで均一ではない。

辺材は淡灰褐色だが心材と辺材の差もあまりはっきりしていない。

加工は容易で仕上がりも良いが耐久性は低く、水にも弱い。

用途

建築内装、建具、家具。

メルクシパイン

特徴

心材は黄褐色から赤褐色で辺材との区別もはっきりしていない。

日本のアカマツに似ている。

加工性が良く、化粧的な価値がある。

用途

建築内装材、集成材、箱、パルプ。

ラジアタパイン

特徴

心材は淡褐色~黄白色。

加工性は良くないが仕上がりは良い。

節が多い。

用途

建築、家具、建具、パルプ、集成材。

イエローパイン

特徴

心材は赤褐色、辺材は黄白色。

年輪ははっきりしており、年輪幅は広い、肌目は粗い。

用途

建築構造材、内装材、車両材、梱包材。

ポンデローサパイン

特徴

心材は黄色~淡赤色、辺材は淡黄色。

肌目はやや粗い。

釘やネジを打っても裂けることがなく、保持力も良い。

用途

箱、梱包用材、窓枠、カントリー家具。

広葉樹

国産材

ナラ

特徴

心材は褐色、辺材は淡褐色ではっきり区別できる。

成長がよいと重硬になる。

放射組織は柾目面でナラ材特有の「とらふ」と呼ばれる杢となる。

用途

家具、器具、運動具、洋酒樽。

タモ

特徴

心材は褐色、辺材は淡黄白色。

年輪がはっきりしており、成長がよく年輪幅が広いと重硬になる。

用途

家具、器具、合板、アオダモは野球のバットの材料。

サクラ

特徴

心材は褐色~赤褐色、辺材は淡黄褐色~黄白色で心材。

辺材の差ははっきりしており重硬である。

肌目は精、加工はしやすく仕上がりは大変良い。

用途

器具、家具、楽器。

ケヤキ

特徴

心材は黄褐色~赤褐色、辺材は黄白色~淡黄褐色。

心材と辺材の区別ははっきりしている。

美しい杢は化粧的価値が高い。

用途

建築構造材、神社仏閣材、家具、臼、太鼓の胴、彫刻。

カバ

特徴

心材は淡紅褐色、辺材は黄白色で心材と辺材の区別ははっきりしている。

材質は均質で重硬、耐摩耗性に優れている。

一度平らに削ると維持し変形しにくい。

用途

家具、建築内装、器具、床板、靴の木型。

ブナ

特徴

心材、辺材とも白色ないし淡桃色。

肌目は精、放射組織が板目面ではゴマのような斑点となって表れる。

生材は腐朽をおこしやすい。

曲木にしやすい。

用途

家具、器具、玩具、曲木家具。

クリ

特徴

心材は褐色、辺材は褐色を帯びた灰白色。

年輪ははっきりしており、肌目は粗い。

重硬で強く、加工はしにくいが、腐朽に極めて強い。

用途

建築土台、家具、器具、車両材、枕木、土木用。

カツラ

特徴

心材は褐色、辺材は黄白色で、両者の区別ははっきりしている。

肌目は精、柔らかいので加工はしやすく仕上がりも良いが保存性は低い。

仕上げると美しい光沢を持っている。

用途

彫刻材、漆器素地、碁・将棋の盤、製図板。

ホオノキ

特徴

心材は薄い緑色、辺材は灰色。

肌目は精で木目は真っすぐである。

軟らかいので加工はしやすく、仕上がりもよい。

用途

彫刻材、箱材、建築内装材、家具。

セン

特徴

心材は灰褐色、辺材は淡黄白色で両者の区別はあまりはっきりしない。

木目ははっきりしていて美しい。

加工はしやすく、表面の仕上がりもきれいである。

用途

家具、器具、建築内装、漆器素地。

キリ

特徴

心材、辺材とも淡褐色で両者の区別は分かりにくい。

国産の木材の中で最も軽い木で、唯一の広葉樹です。

加工は容易で、製品にした場合の寸法の安定性に優れている。

用途

家具(箪笥)、器具、建具、箱、楽器(琴)、下駄。

 

輸入材

ホワイトオーク

特徴

心材、辺材とも灰褐色~褐色。

重硬で収縮率が大きいため狂いやすく割れやすい。

用途

家具、フローリング、船舶材、洋酒の樽。

レッドオーク

特徴

心材は桃色~淡赤褐色、辺材は白色~淡赤褐色で両者の区別ははっきりしない。

材質的にはホワイトオークに似ているが、色の違いが大きい。

硬さはホワイトオークほどではないが、重硬で収縮による割れは出やすい。

用途

家具、フローリング、箱、農機具、木工品。

ハードメープル

特徴

心材、辺材とも白色~淡赤褐色。

硬く衝撃に強く、摩耗性に優れている。

肌目は精で、仕上がりは美しく、鳥眼杢(バーズアイ)が見られる。

用途

家具、フローリング、単板用材、器具、箱。

ブラックウォルナット

特徴

心材は、チョコレート色から紫赤色~紫黒色までさまざまである。

美しい縞模様が特徴で、塗装することでさらに美しい仕上がりとなる。

辺材は淡白色で心材との区別は明瞭である。

用途

高級家具、キャビネット、銃床、楽器、単板用材。

ホワイトアッシュ

特徴

心材は淡褐色、辺材は白色~淡褐色。

北部産は心材と辺材が明瞭で硬いが、南部産は不明瞭で軽軟である。

加工しやすく仕上がりは美しい。

用途

北部産は運動用具(プロ用バット)、家具、南部産は家具用。

ブラックチェリー

特徴

心材は赤褐色~淡赤色、辺材は淡色~淡桃色で区別は明瞭である。

国産の桜特有の傷の組織であるピスフレックスが見られる。

肌目は精で、加工は容易、仕上がりは極めて美しい。

用途

高級家具、キャビネット、楽器、フローリング、銃床。

チーク

特徴

心材は褐色~赤褐色、辺材は黄白色で、両者の区別は明瞭である。

心材には、黒色の縞模様が見られ美しい。

強さと耐久性に優れており、天然の油分を含んでおり船のデッキ材に使われている。

用途

家具、キャビネット、建築内装、船舶デッキ材。

ローズウッド(紫檀)

特徴

心材は、赤色、赤紫色、紫色などが混在し、美しい縞模様をしている。

重硬で気乾比重で1を超えるものがある。

用途

高級家具、キャビネット、建築内装、器具、単板用。

黒檀

特徴

心材は褐色~黒色の縞模様が大変美しい、辺材は灰白色。

肌目は精で、重硬で気乾比重は1を超える。

光沢があり仕上がりはとても美しい。

用途

唐木細工、彫刻、象嵌、弦楽器、ピアノの鍵盤、家具。

 

無垢材の共通的特徴

無垢材には無垢材ならではの特徴があり、メリット、デメリットがあります。

しかし、ある人にとってはメリットである特徴でも、他の人にはデメリットになる

場合もあります。

 

次に掲げるメリット、デメリットについては、私が考えたものになります。

あなたは、あなたの価値観でメリット、デメリットを考えてください。

メリット

1、木材が本来持っている特徴を活かすことが出来る。

無垢材は、丸太から切り出された自然の状態のままの木材です。

無垢材と相反するのが木質材料ですが、木質材料は貼り合わせるのに接着剤を

使用していますが、無垢材は接着剤を一切使用していません。

 

したがって無垢材は、それぞれの木材が持っている独特の色と風合いを

そのまま持っています。

それに対して木質材料は、色や木目などの良いところだけを使っています。

 

無垢材は自然の状態のままですので、それぞれの無垢材で表情が異なっており、

個性を楽しむことが出来、画一的でないところが私は好きです。

 

逆の見方をすれば、それは品質のバラツキ、不揃いととらえることもできます。

このようなとらえ方をすれば、デメリットになります。

この点からすれば、木質材料は良い部分だけを集めていますので、品質がそろっており

強度も安定して強くなります。

 

2、天然木の風合いと触れた感じの心地よさ。

無垢材は、木質材料と異なり接着剤を使用していませんので、木材が本来もっている

風合いと柔らかい優しい肌ざわりがあります。

木質材料のように接着剤で固めてしまうと、肌ざわりの良さや温かみというのは

無くなってしまいます。

 

触れた感じの優しさ、温かさ、やわらかさは、無垢材がもっている特徴の一番良いところ

ではないでしようか。

 

上記の点でいえば、木質材料は劣っていますが、逆に無垢材では得られない強さを

手に入れることができました。

無垢材の節や割れなどの欠点を除いて作られている木質材料は、

無垢材の1.5倍の強度をもっています。

 

3、それぞれの木材本来の香りが楽しめる。

接着剤にはいろいろな化学物質が含まれていますので、接着剤を多く使用している

木質材料の場合は木材の本来の香りは無くなっています。

無垢材は、木材が本来持っている天然の香りをそのまま持っています。

 

また無垢材の香りは、古くなっても削ることによってよみがえらせることも可能です。

集成材の場合は、造作用集成材(積層材)は削ることは出来ますが、単板貼り集成材は

削ることは出来ません。

 

無垢材には針葉樹と広葉樹がありますが、木の香りを楽しむなら針葉樹です。

針葉樹の中でも、ヒノキ、スギ、パインなどが好まれる香りを持っています。

残念ながら広葉樹に関しては、ほとんどの木材は良い香りはしません。

 

4、湿気の調節作用

木材は、細かな細胞からできた多孔質の物質ですので、大気中の湿気を吸ったり、

吐いたりします。

したがって夏場の湿気の多い季節には湿気を吸い、冬場の乾燥する季節は湿気を

吐き出します。

 

この無垢材の湿気の調節作用を活かすには、塗装方法にも留意する必要があります。

表面に塗装の膜を作るウレタン塗装やペンキ、ニスなどでは効力が薄れてしまいます。

 

調節効果を上げるには何も塗装しないのが良いのですが、汚れなども付きやすく

なりますので、自然塗料などのオイル塗装が良いでしょう。

フローリングなどに無垢材のものを使えば、素足でもべたつくことはないでしょう。

 

この無垢材の湿気の調節作用によって、無垢材は常に膨張収縮を繰り返しています。

この膨張収縮によって、無垢材には反りが生じるという欠点があります。

したがって反りを生じさせないようにするためには、無垢材を使用する場合は

予め反り止めの加工を施しておく必要があります。

 

この面からすれば、木質材料は接着剤で固めていますので、湿気の調節作用や膨張収縮が

抑制されますので、反りも生じにくくなります。

この点は、木質材料の大きな特長と言えます。

 

5、経年変化が楽しめる。

無垢材は永く使っていると変化してきます。

一つは、色が変化します。

二つ目は摩耗することによって形が変わってきます。

 

特に永く使っている無垢材の家具は、長く使うことによって愛着が湧いてきますし

時代を超えて使うことが出来ます。

単板貼り集成材の場合は、表面には薄い単板が貼っていますので、中の芯材が

見えるようになったら価値はありません。

 

また無垢材は、表面を削っていくらでも新しくすることが出来ます。

無垢材の一番の良さは削れるところだと思います。

また無垢材の家具の場合は、修理も可能になります。

デメリット

1、水分調整の難しさ

無垢材を扱うにおいて一番難しいのは水分調整ではないでしょうか。

木材は元は植物という生物でしたので、伐採直後の木材は、大量の水分を

体内に保有しています。

 

この伐採した木材をいろいろな資材として利用する段階では、当然水の補給は絶たれており、

あとはゆっくり体内に保有していた水分が抜けていきます。

この水分が抜けていく過程で、木材特有の変形という現象が起きます。

 

したがって、無垢材を使って木製品を製作する場合は、加工する前に、十分に乾燥させる

必要があります。

十分に乾燥させる前に加工をしてしまうと、加工後に、乾燥による変形が生じてしまいます。

 

材種によって大きく異なりますが、乾燥には多くの時間が必要となります。

また1枚の板を均一に乾燥させることもかなり難しい作業となります。

また、この木材の変形は木材の中の水分が抜けきった後も起きますので、

少々やっかいなのです。

 

2、水分の吸収放出による変形の発生

上記の「水分調整の難しさ」で、乾燥の過程で変形が生じると書きましたが、

無垢材の変形は、乾燥した後も変形は生じます。

 

日本の場合は、湿度の高い夏と乾燥した冬が毎年繰り返されますし、1日の内でも

時間帯によって湿度の変化があります。

それに応じて湿気の吸収と放出が繰り返され、それに伴って無垢材自体の膨張と収縮が

繰り返されます。

 

鉄とかプラスチックなどの材質が均一な物体は、温度変化によって膨張と収縮が

発生した場合は、単純に伸びたり、縮んだりするだけですが、

無垢材の場合は単純な伸び縮みではなく、変形を伴った伸び縮みとなります。

 

無垢材が変形を伴う原因は、無垢材は材質が均一ではないことに因ります。

専門的に言いますと、無垢材が「異方性」の物質であることが原因となります。

つまり方向によって性質が異なり、収縮率が異なってきます。

 

したがって、「反り」、「ねじれ」などの変形が生じてしまいます。

しかもこの変形は、湿度の変化があるかぎり、永久に続くことになります。

この変形が、無垢材の一番のデメリットと言えます。

 

3、品質のバラツキ

無垢材は、丸太から切り出された自然のままの状態ですので、当然ながら品質の

バラツキがあります。

しかしこれについては、それぞれの方のとらえ方によって変わってきます。

 

個性ととらえればメリットになりますし、低品質ととらえればデメリットになります。

私自身は、個性ととらえています。

 

無垢材の種類別特徴

前項では無垢材の共通的特徴についてご紹介しました。

ここでは、それぞれの無垢材の特徴や個性などの違いについてご紹介します。

無垢材の色

無垢材はそれぞれに特有の色をしています。

主な無垢材の木部の色をご紹介します。

・白色

スプルース、ツガ、モミ、トドマツ、ラミン、ファルカタ、バルサ、セン

・黄白色~淡黄色

ミズキ、イチョウ、ベイヒ、ヒバ、メルサワ

・黄色~暗黄色

カヤ、ベイヒバ、ツゲ、イヌマキ

・黄褐色~淡黄褐色

ハードメイプル、キハダ、カリン、ケヤキ

・灰黄褐色~灰褐色、灰緑色

ソフトメーイプル、ハンノキ、シロカシ、ホオノキ

・桃色、桃褐色、紫褐色

ブビンガ、マコレー、ゼブラウッド、ジョンコン、ローズウッド、ウォールナット

・淡褐色~褐色~暗褐色

オニグルミ、タモ、ナラ、ヒッコリー、シオジ、ブナ、カエデ、チーク

赤褐色~淡赤褐色

スギ、ヤマザクラ、アピトン、ミズメ、アサダ、アカガシ、ベイスギ

黒褐色~黒色

ウエンジ、タガヤサン、コクタン、カキ

木材の硬さ

無垢材には針葉樹と広葉樹がありますが、硬さについて両方を比べると一般的には、

針葉樹の方が軟らかく、広葉樹が硬い材質となります。

ただし例外もあります。

木材の比重と硬さは比例しますので、含水率15%のときの比重でご紹介します。

樹種 種類 比重 樹種 種類 比重
バルサ 広葉樹 0.18 キリ 広葉樹 0.29
ベイスギ 針葉樹 0.37 スギ 針葉樹 0.38
ヒノキ 針葉樹 0.41 モミ 針葉樹 0.44
スプルース 針葉樹 0.46 ベイツガ 針葉樹 0.46
カツラ 広葉樹 0.49 カラマツ 針葉樹 0.53
アカマツ 針葉樹 0.53 イエローパイン 針葉樹 0.55
ベイマツ 針葉樹 0.55 クロマツ 針葉樹 0.57
サクラ 広葉樹 0.60 ブナ 広葉樹 0.63
ウォールナット 広葉樹 0.63 ケヤキ 広葉樹 0.62
チーク 広葉樹 0.69 ミズナラ 広葉樹 0.67
ホワイトオーク 広葉樹 0.75 ハードメイプル 広葉樹 0.70
シロガシ 広葉樹 0.90 ローズウッド 広葉樹 0.80
アカガシ 広葉樹 0.92 リグナムバイタ 広葉樹 1.25

 

無垢材とは

木材の分け方の一つに、無垢材(むくざい)と木質材料というのがあります。

無垢材とは、丸太から製材されたままの木材で、接着剤で貼り合わせたりしていない

1枚板のことです。

 

木質材料とは、木材を砕いたり削ったりして小さな木片や薄い板にしたものを

接着剤を用いて再度角材や板材に成形して作られたものをいいます。

木質材料の代表的なものとしては、集成材、合板、各種ボード類などがあります。

 

無垢材と木質材料にはそれぞれに特徴があり、どちらが良くてどちらが悪い

ということはありません。

それぞれの特徴、用途を理解して使うようにすれば、それぞれの特徴を活かした

使い方ができます。

 

無垢材は、山から切り出して製材しただけのそのままの木ですから、その無垢材の特徴を

一番よく表しています。

無垢材は、それぞれに色、硬さ、木目、香りなどの特徴があります。

それぞれの木材の特徴を楽しむのであれば無垢材を使用されるのが良いでしょう。

 

木質材料は、戦後急速に発展しており、製造技術や接着剤の発展により私たちの生活は

大きく向上しました。

また近年では、木質材料の製造技術と接着技術の飛躍的な進歩によって、設計の幅が広がり、

多くの場所で木が使われるようになっています。

 

無垢材の反り防止

無垢材と木質材料の板を比べた場合、無垢材は材質にバラツキがあります。

それに対して木質材料は、細かく分解したものを再合成して作られており、

品質が均一化されています。

 

したがって、無垢材は異方性の物質ですが、木質材料は等方性の物質に近くなっています。

このため無垢材の板は、反りやすいという性質をもっています。

無垢材を使って幅の広い天板などを製作する場合は、しっかりとした反り防止のための

加工をする必要があります。

 

無垢材は、水分の吸収、放出によって膨張、収縮を繰り返しています。

それによって、反りなどの変形が生じます。

これは湿度が変化する限り、常に起こりますので、無垢材で木製品を製作する場合は、

常に考えておく必要があります。

 

特にテーブルなどの天板などは、反りが大きく発生しますので、

無垢材の天板の製作に当たっては、適切な反り防止の加工が必要となります。

 

天板の反り防止の加工方法につきましては、下記を参考にしてください。

まとめ

無垢材には多くの種類があり、それぞれに特徴をもっています。

その特徴を理解して、それに合わせた使い方をすることによって無垢材の利用範囲は

大きく広がっていきます。

 

無垢材は自然素材ですので、いろいろな欠点も含まれています。

人間にそれぞれ個性があるように、それも無垢材の一つの個性と考えれば

無垢材はもっと魅力的な素材になるでしょう。

 

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