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[保存版]カンタン・楽しい!だれでも出来るオイル塗装の手順。

 2016/08/13 木工
この記事は約 12 分で読めます。 388 Views

木工製品の塗装方法には大きく分けて2通りの方法があります。

1つは、表面に塗料の塗膜を作る塗装方法で、

一般的に多くの木製品に行われている塗装方法で、

塗料はウレタン、ニス、ラッカー、ペンキなどが主な塗料となります。

 

2つ目は、表面に塗膜を作らない塗装方法で、

塗料としてはオイル、ワックス、柿渋などになりますが、

木製品の中に染み込んで木製品の中で硬化します。

 

塗膜を作る塗料の特徴としては、

塗膜によって内部の木部を保護する力に優れています。

その反面、木の質感といものは薄れてしまいます。

塗膜を作らない塗料の特徴は、表面を保護する力は劣りますが、

木の持っている質感を楽しむことが出来る塗装方法となります。

 

それぞれの木製品の使用目的等に合わせて

塗装方法を選んでいただければ良いかと思います。

ここでは、塗膜を作らない塗装方法のひとつのオイル塗装について、

特徴、ポイント、塗装方法等についてご紹介いたします。

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オイル塗装について

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オイル塗料によって仕上げることをオイルフィニッシュとも言いますが、

オイル塗料に使われる成分はいろいろな植物から得られる植物性オイルを使用しています。

植物性オイルは自然のものですので、

オイル塗料のことを別名「自然塗料」とも言われています。

 

一般的にオイル(油)と聞くと、いつまでもベトベトしているイメージがありますが、

油には大きく分けて、乾性油、半乾性油、不乾性油の3種類があり、

オイル塗料に使われるのは乾性油となり、代表的なものが「あまに油」になります。

食用に使用するオリーブ油は不乾性油になり、乾きませんが、

オイル塗料に使う乾性油は「乾く油」ということになります。

 

オイル塗料の大きな特徴は、塗装物の表面に塗膜を作らず、

木の中に浸透して木の中で硬化するということにあります。

したがって表面に塗膜を作りませんので木の持っている独特の暖かみ、

質感を味わうことが出来ます。

塗り重ねる回数を変えることによって艶の出方を変えることが可能で、

ニスのようなピカピカの艶ではなく、自然なしっとりした光沢を出すことができます。

 

また、オイル塗料は非常に「のび」が良く、

ハケを使って塗ってもハケ目が残ることはありませんし、「塗りムラ」も生じません。

したがって失敗もありませんし、特別の塗装技術も必要なく、

私たちが行うのに向いた塗装方法とも言えます。

 

ただ、オイル塗装にも欠点があり、

完全に乾燥するまでに皮膜塗料よりも少し時間がかかります。

また、ある程度の艶を出すには1回の塗装では不十分で、

一つの塗装面について2回~3回程度の塗装が必要になってきます。

したがって塗装にかかる時間は一般のウレタンやニス塗装よりも多くなります。

 

オイル塗料は、表面にも残りますが、多くは木の中に浸透して硬化しますので、

塗膜を作る塗料に比べて表面の保護能力は劣ります。

湿気の浸透も多くなり、冷たい飲み物の入ったコップなどを

直に置いたまま放置してしまうと水分を吸収してシミとなってしまいます。

テーブルトップなどにオイル塗装した場合は、直に置かず、

コースターや敷物をすれば問題ありません。

 

また、オイル塗装の場合は、数年に1回程度のメンテナンスが必要になってきます。

最初に塗装したときの艶の状態は年月の経過とともに少しづつ無くなってきますので、

希望している艶の程度が無くなったと感じた場合は再度塗装を行う必要があります。

 

少し面倒だなと感じられる方もおられると思いますが、

木の中に浸透したオイルが無くなったわけではありませんので、

メンテナンスを繰り返すことによって回数は減っていき、

飴色をした独特の風合いを作り出すことができます。

 

なお、欠点の一つに湿気を吸いやすいと書きましたが、

これはある意味優れた木の能力であると言えます。

最近、壁材として漆喰の持っている調湿作用が話題になっていますが、

木材が同じ調湿作用を持っていることは古くから知られています。

すなわち木は大気中の湿気の吸収放散能力をもっており、

住居内の快適な住環境を作り出しています。

オイル塗装は木の持っている能力を妨げない優れた塗装方法であると思っています。

 

今回のご紹介については、テーブルやデスクなどに使用する1枚の天板を例に

オイル塗装の手順についてご紹介いたします。

ただし、私がご紹介する方法が全てではありませんし、

好みによっていろいろな方法があると思います。

今回ご紹介する方法については、

今までいろいろやってきた中で良いと思う方法になります。

いろいろある中の一つのやり方としてご参考にしてください。

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用意する物

オイル塗料

オイル塗料についてはいろいろありますが、主なものは以下のようなものがあります。

国 産 : エシャ、オリオ2
外国製 : ワトコオイル(イギリス)、オスモ(ドイツ)、リボス(ドイツ)

他にもありますが、私はカラーバリエーションが豊富なオスモをよく使っていました。

 

容量は各メーカーとも数種類あります。

容器のラベルに標準的な塗り面積が記載されていますので、

1面の塗り回数(私の場合は2~3回)を考えて容器を決めてください。

ウエス

塗布用    1枚 又は ハケ 1本
拭き取り用  1枚
仕上げ用   1枚

塗布用にはウエス、又はハケを使用しますが、解説ではウエスで説明しています。

拭き取り用、仕上げ用にはウエスを使用してください。

なお、専用のウエスを使用する必要は無く、

使い古しのタオル、雑巾、不要になった綿の下着などで十分です。

私は古くなって着なくなった綿の下着を適当にカットして使っています。

耐水ペーパー

耐水ペーパー  #400番  1~2枚

普通のサンドペーパーでは無く、耐水ペーパーを使用してください。

ホームセンターで購入できますが、分からない場合は係りの方に聞いてください。

使い捨てビニール(ゴム)手袋

使い捨て手袋  1つ

オイル塗料は自然塗料になり無公害塗料ですので手に付いても害は有りませんが、

ベトベトしますので手袋を着用してください。

その他

缶オプナー  1つ
かき混ぜ棒  1本

塗料は缶入りが多いので、専用の缶オプナーがあれば便利です。

ホームセンター等で塗料を購入される際に探してみてください。

安価です、私は持っていなかったので、オススメの方法ではありませんが、

マイナスドライバーの先でこじ開けていました。

 

オイル塗料は永く置いておくと、中身の成分が分離していますので、

使用前によくかき混ぜる必要があります。

そのための棒ですが、何でも良いのですが、私は割り箸が手元にあったので使っていました。

 

塗装前の準備

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広い面積をもつ天板の塗装について解説しますが、

まず製品の生地仕上げはきちっと仕上げておいてください。

天板の場合は、見える範囲は表の面と側面と裏側が少しくらいですので、

その範囲については通常のペーパーで仕上げておいてください。

 

裏面の中央部分のあまり目立たない部分については、

それほどきっちり仕上げておく必要はないでしょう。

オイルは水、湿気を嫌いますので、もし塗装面に水や湿気が付いた場合は、

よく乾かし汚れ等も落としておいてください。

 

塗装については、オイル塗装に限らず、見えない面も含めて全ての面を塗装します。

以前にお客様から天板の塗装のご依頼をお受けするときに、たまに、

裏面は見えないので塗装しなくてもよいですと言われる方が居られたのですが、

天板の場合は、見えない裏面も塗装する必要があります。

表の面と同じようにキレイに仕上げる必要はありませんが、

塗料は同じように塗っておく必要があります。

 

これは、両方の面の状態を同じにして、

湿気の吸い込みの違いによる反りの発生を防止するために必要になります。

ただし、キャビネットなどの引き出しの内部については、

反りの心配はありませんので、塗装の必要はありません。

 

オイル塗装については、一つの面について1回だけの塗装では、艶が出ませんので、

私の場合は通常、裏面は2回、表面は仕上げを含めて3回塗るようにしています。

天板の場合は、まずどちらの面を表、又は裏にするかを決めて、

裏面から塗っていき、最終的に表面をキレイに仕上げてそのまま動かさないで

乾燥させるというのが私流のやり方です。

 

オイル塗装のポイント

● 塗料缶は開けたら中身をよくかき混ぜてください。

永く置いたままの塗料の場合、成分が分離している場合がありますので、

塗装前によくかき混ぜてください。

● オイルは希釈(薄めません)せず、原液をそのまま塗布します。

● オイルはよく延びますので、一度にたくさん付けず、

少しづつウエスやハケに付けて、木にすり込むように塗り延ばすのがコツです。

● オイルは1回塗りだけではなく、2~3回と塗り重ねる場合が通常ですが、

重ね塗りする場合は、前回塗ったオイルが完全に固まってから行います。

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オイル塗装の手順

1日目

まず、天板の裏面を1回塗布します。

ウエスに原液を付け、少しづつ塗り延ばすように裏面を塗ります。

この時、同時に側面も塗っておいた方が良いと思います。

他の部材も同じように裏面を1回塗布します。

 

通常、オイルが固まるには12時間くらいかかりますが、私の場合は、

24時間おくようにしています。

したがって、この日の作業はこれで終わりです。

 

1回塗りだけでは、ほとんどのオイルは木の中に染み込んでしまい、

クリアーの場合、塗った気がしませんが、かまいません。

固まるまでは塗り重ねても染み込むだけで、オイルが無駄になってしまいます。

2日目

次の日(24時間後)、1日目に塗った同じ面を同様に1回塗布します。

これで、この日の作業は終わりです。

私の場合は、裏面も2回塗るようにしていますが、1回だけでも問題はありません。

3日目

3日目は、天板をひっくり返して表面を出し、表面と側面を1回塗布します。

全面を塗布した後、すぐに耐水ペーパーで、塗装面を研磨仕上げしてください。

その後、続けて拭き取り用ウエスを使って、

表面のオイル、及び研磨カスをきれいに拭き取ってください。

 

上記の工程が、滑らかに仕上げるポイントになります。

他の部材も同様に行ってください。

これでこの日の作業は終わりです。

 

3日目の作業が表面をキレイにスベスベに仕上げるためのポイントとなる

大切な作業となります。

上記の塗布、耐水ペーパーかけ、拭き取りの3つの作業は時間を開けずに

続けて行ってください。

 

オイルは完全に乾くには時間がかかりますが、意外と速く固まり始めます。

固まり始めて、粘度が出てくると、ペーパーかけや拭き取り作業が出来ませんので、

オイルがサラサラしている状態で行ってください。

 

耐水ペーパーで研磨する事によって、細かい木の粉が木の目や穴に入ります。

オイルと混ざった木の粉が内部で固まり、それが目止め効果になり、

材の表面がしっとりとした滑らかな仕上がりとなります。

(一番の仕上げのポイントになります。)

 

ペーパーは普通のペーパーではなく、耐水ペーパーを使用してください。

ペーパーはオイルでベトベトしてしまいますが、

耐水ペーパーはその為のペーパーですので効果があります。

ペーパーを使用するのは、この1回のみです。

以降はペーパーは不要です。

4日目

次の日(24時間後)、前日の仕上げの表面、側面に1回、

すり込むように塗り延ばしてください。

これでこの日の作業は終わりです。

5日目

4日目までの塗布でご希望される艶になっているようでしたら、

乾いている何も付けていないウエスで木目にそって軽く磨きをかけて完了となります。

 

もっと艶を出したい場合は、4日目の作業を希望する艶になるまで

繰り返すだけとなります。

塗布を繰り返すことによって、表面に残るオイルの量が多くなり、

磨きをかけるとしっとりとした艶が増してきます。

私の場合は、表の面だけもう1回(合計3回)塗ることが多く、

全工程で6日間をかけて天板のオイル塗装を行っています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか、オイル塗装は意外と簡単です。

木の持つ質感を楽しむなら、3日目のペーパーかけも特に必要はなく、

塗って乾かすの繰り返しだけでもOKです。

ぜひオイル塗装を楽しんでください。

 

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