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これだけは知っておきたい!ノコギリの構造、種類と使い方。

 2016/08/19 木工工具
この記事は約 8 分で読めます。 7,144 Views
7394230 - closeup work operation of cutting wood furniture by hand saw

DIYで木工作業を行うにあたって、木製品の仕上がりを左右する要素として道具の種類や使い方を知っておくことは大変重要となってきます。

最近では、電動工具の発達によって男女を問わず気軽に木工を楽しむことが出来るようになりました。

しかし、電動工具のない時代では、すべてを自分の手作業で行っていました。

 

その手作業に必要な道具が、大工道具です。

日本の古い歴史的木造建築のお寺、神社、お城、古い民家、家具は、全て大工道具によって造られました。

したがって、大工道具は木工作業における基本的な道具といえるでしょう。

木工をされない方でも、家の中をさがせば、ノコギリ、カナヅチ、カンナ、ノミなどの大工道具の一つくらいはあるのではないでしょうか。

 

プロの大工さんの世界では、キッチリと使いこなすには永い経験と技術が必要で、道具の調整や直しが出来るようになれば一人前と言われています。

しかし私たちがDIYで木工を楽しむには、決して難しいものではありません。

何度か使う内に慣れてきて使えるようになります。

そのためにも大工道具の基本的はことを知っておくことで楽しく木工作業が出来るようになります。

その第1回目として、ノコギリについて解説します。

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ノコギリの構造と各部の名前

ノコギリには切る材料や用途によっていくつかの種類が有りますが、一般的によく使われている両刃ノコと替刃式ノコについてその構造と各部の名前について解説します。

両刃ノコ

2015661

 

両刃ノコは、両方に歯がついており、写真では上側の歯が木目に沿って切る縦びき、下側が木目に対して直角に切る横びきとなっており、木材を切るときに使用します。

 

どちらの歯も直線カット用で曲線は切ることはできません。

両刃ノコの各部の名称は以下のようになっています。

 

2015681

 

先にも書きましたが、両刃ノコの歯には縦びきと横びきがありますが、通常、木の長い棒や板の長さを切って短くする場合は、木目に対して直角に切りますので横びきを使用します。

木材の木目方向には丈夫な木材繊維が通っていますので、横びきの歯は繊維を切るための歯の形となっています。

 

これに対して縦びきの歯は、木材を削り取るような歯の形となっています。

逆の使い方をしますと、切りにくくなりますので葉を確かめて切るようにしましょう。

 

縦びきと横びきの歯の形の違いを拡大したのが、下記の写真となります。

2015682   2015683
縦びき                     横びき

縦びきの一つ一つの歯は大きく、横びきの歯は細かいのが一つの特徴です。

 

刃渡り(歯の部分の長さ)は210mm、240mm、270mmの3つが一般的ですが、中でも240mmのものがよく使われているようです。

 

私の持っている両刃ノコは210mmのものです。

2015684

替刃式ノコ

従来のノコギリは上記の両刃ノコのように歯の部分と柄が固定されており、取り外すことは出来ないものがほとんどでしたが、最近のノコギリは歯の部分と柄が取り外せるようになっているものが多く、歯の切れ味が悪くなったら交換することができます。

 

2015685

上記のものはゼットソーと呼ばれている片側だけに歯が付いた替刃式のノコギリです。

歯は横びき用の歯が付いていますが、縦びき用のものや両方兼用のものなどもあります。

 

歯を外す場合は、柄を持って歯の付いていない側のさきの部分をたたきます。

2015686

 

すると下記のようにくの字に曲がります。

2015687

 

手で抜けるくらいになったらはずします。

2015688

 

取り付ける場合は、歯の一番手前のカギ状になった部分を柄にひっかけるように差し込みます。

2015689

 

今度は、外すときとは逆の柄の柄頭の部分をたたきます。

2015691

 

柄と歯が一直線になってしっかり固定されれば完了です。

2015692

アサリ(歯振)

ノコギリの歯の先端は一つづつ左右に曲がって作られています。

図に書きますと以下のようになっています。

2015693

これは、アサリと言いますが、ノコギリを使用するときにノコギリの胴体と木材の摩擦抵抗を少なくするためのものです。

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ノコギリの種類

木材用ノコ

木材用ノコには上記で解説した両刃ノコ、替刃式ノコの他に以下のようなノコがあります。

① 胴付ノコ
20156102 出典:かねろく

ノコ身が非常に薄く、歯も細かく、アサリも少ない精密カット用のノコギリです。
使用中の屈曲を防ぐために背金で補強してあります。

② 畔びきノコ
20156103 出典:菊光刃物店

樽形をしたノコ身の両辺に縦びきと横びきの歯が付いたノコギリで、材料をくり抜くときや表面にミゾを作るときなどに使用されます。

③ 廻しびきノコ
20156104 出典:モノタロウ

ノコ身が細く、厚みが厚く、アサリは無く、曲線カットに使用されます。

④ ファイルソー
20156105  出典:モノタロウ

ドリルとノコを組み合わせたノコギリで、穴あけ、くり抜き加工に使用します。

竹用ノコ

① 竹びきノコ
20156106 出典:amazon

竹びきノコは強い繊維を持っている竹の横びき専用のノコギリです。
刃先を傷めずにきれいに切ることができます。

多目的ノコ

切断する材料によって刃を交換できる多用途なノコギリです。

① 糸ノコ
20156107 出典:井手商会

弓状の胴体に細い刃を取り付けて使用します。木材用と金属用があり曲線切りに使用します。

② 金切りノコ
20156108 出典:モノタロウ

細長い鋼板の片側に歯が付いており、弓ノコに取り付けて金属の切断に使用します。
通常は押し切りですが、引き切りのものもあります。

③ フレキシソー
20156109

201561010 出典:トトノエさん

フレキシソーは、ワイヤー状のノコギリで、両端に持ち手がついており、切る材料に引っ掛けて引き合いながらカットする珍しいノコギリです。

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ノコギリの使い方

基本的な持ち方

片手で持つ場合は、柄の中央部分をあまりきつく握らず軽く持つのがコツです。

20156111

両手で持つ場合は、利き手の方で柄尻を持って引くと使いやすいでしょう。
私は右利きなので右手で柄尻を持ち、左手を前側に添える感じで持ちます。

20156112

 

基本的な切り方

最初に切る位置にサシガネを使って線を引き、切る位置に正しくノコギリの歯が当たるように指の爪を置きます。

20156113

 

次にノコギリの歯を軽く爪に当てるように線の上に置き、切る位置にノコギリの歯を置きます。

20156114

 

位置が決まったらノコギリを軽く引いて「のこ道」を作りますが、引きにくい場合はノコギリを寝かせるか、逆に押すと「のこ道」を作りやすくなります。

「のこ道」が出来たら線からずれないように、またノコギリが傾かないように切り進めます。

切る時の目の位置は常にノコギリの真上に置き、線の上を垂直に、線からずれないように切ります。

20156116

台の設置方法

カットする場合は、材料を台の上に載せてカットしますが、台の設置の方法について解説します。

まず、やってはいけないのが下記の図のような設置方法です。

 

noko1

 

上記の図のようにカットする位置の両側に台を設置してはいけません。

最初の切り始める時は良いのですが、切り進んでいきますと切った部分はスキマが開きますので下記の図のように、カットする位置でくの字に折れてしまいます。

 

noko2

 

上図のようになりますと、ノコギリを両側の板が強く挟んでしまいますのでノコギリを引くことも押すことも出来なくなってしまいます。

したがって、カットする場合は、下記の図のように切り落とす側の板をフリーの状態にするのが原則となります。

 

noko3

 

そうしますと、切り進んでいくうちに切り落とす側の板の左端は下がっていきますので、ノコギリが挟まれて動かなくなるということはありません。

 

noko4

 

ただしここで気をつけないといけない事があります。

このまま切り進んでいきますと、特に設置した台の高さが高い場合や切り落とす板の重さが重い場合ですが、下の図のように完全に切り落とす前にカット部分の切り残す側の下の部分が裂けてしまう場合があります。

こうなってしまいますと、せっかくの切り残す側の板が裂けてしまい使えなくなってしまいます。

 

noko5

 

上記のような裂けることを防ぐには、下記の図のように、完全にフリーにするのではなく、切り落とす側の下にも台を設置することをオススメします。

 

noko6

 

その際の重要なポイントは、切り残す側の台(1と2)の高さよりも数mm程度低い台(3)を設置してください。

このようにすれば、ノコギリを挟むことなく、(3)の台が板を受け止めてくれますので、裂けることを防ぐことができます。

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まとめ

ノコギリは木工工作を行う上においては必要なもので、特に仕口加工などの細かい所の加工にはなくてはなりません。

最初の内はなかなか思うように切れないかもしれませんが、使う内に上手く切れるようになります。

最初は汎用性の高い両刃ノコギリを1本用意していただき、ある程度経験を積まれたら加工内容に合わせて専用のノコギリも揃えていかれれば良いでしょう。

 

大工道具には、ノコギリの他にもいろいろ有りますが、必要に応じて少しづつ揃えていかれるとよいでしょう。

下記のページに木工作業に使用する道具、工具類をまとめてありますので、こちらもチェックしてみて下さい。

 

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