木材の接合に使うネジの種類と選び方、使い方。
木材の接合に使われる主なネジの種類と選び方、使い方、用途などについてご紹介します。
今回ご紹介するネジは、木ネジ、コーススレッド、タッピングネジ、内装ビス、細ビス(スリムビス)、ドリルネジ、小ねじ、以上の7種類のネジについてご紹介します。
この記事を書いた人:りょう(DIYアドバイザー)
木ネジ
① 用途
木工、家具、建築などの木材に使用。
② 特徴
ネジの先がとがっており、キリとタップの両方の役目を持っています。
ネジは全長の2/3ほどしか切っていない 半ネジタイプのネジです。
そのため材料同士を密着させて、締め付けることができます。
③ 材質
鉄、ステンレス、黄銅製などがあります。
④ 頭の形
皿、丸、丸皿などの種類があります。
皿頭は、ネジの頭を沈めたいときや、金物などを
取り付ける際に、金物から飛び出させたくないときなどに使用します。
丸頭は、うすい材料を確実に挟んで、しっかり留めたい
ときや装飾として、頭を見せたいときなどに使用します。
丸皿頭は、上記の中間的な使い方となります。
⑤ 頭のミゾの切り方の形
他のネジにも共通することですが、頭のミゾの切り方の形に
よって、プラスとマイナスのネジがあります。
プラスネジは、ネジ本来の目的の強く締め付けることが
出来るネジで、現在の多くのネジに使われています。
ただ、ネジの形状から、水やゴミが溜まりやすく、
メンテナンスしにくいという欠点もあります。
マイナスネジは、ミゾの両端が貫通していますので、
水やゴミが溜まりにくく、メンテナンスしやすいという特徴を持っています。
したがって、マイナスネジは、水やゴミが溜まりやすい場所
などに使われています。
コーススレッド
① 用途
コーススレッドは、木工、建築などに使用するネジです。
② 特徴
木ネジに比べるとネジのピッチが広く、またネジ山が高く、
保持力が高いという特徴を持っています。
そのため、振動や木材の収縮などによるクギ浮き、
板浮きなどの心配があるようなところ。
床板の浮き上がりによる床鳴りを防止するために、
フローリングの取り付けにもよく使われています。
また、木工品や家具などでも、強い保持力が必要とされる
ところに使用するのも有効的です。
③ 材質
鉄、ステンレスがあります。
内装ビス
① 用途
内装ビスは、石膏ボード、床板、内装材に使用。
② 特徴
ビスの先が細く、打ち込みが容易である。
ネジの構造が、高い山と低い山が組み合わされた構造となっている。
そのため強い保持力を持っています。
③ 材質
鉄。
細ビス(スリムビス)
① 用途
細ビス(スリムビス)は、2×4材やコンパネなどに使用します。
② 特徴
コーススレッドよりやや細身のビスです。
ネジの先端に切込みの加工がされており、木割れしにくい
構造となっています。
また首下がフレキ構造となっていますので、材料に沈めて
使用しやすいようになっています。
③ 材質
鉄、ステンレス。
タッピングネジ
① 用途
タッピングネジは、木工、鉄板、アルミ、鋳物、樹脂などの
接合に使用しますが、主に鉄板を留める場合に多く使用されます。
② 特徴
ネジの軸の全長にネジが切ってある、全ネジタイプのネジです。
ねじ込むことによって、ネジ自体がタップ(ネジ切り)の役目をしています。
頭の形状によって、ナベ、サラ、トラス、マルサラ、バインド があります。
③ 材質
鉄製とステンレス製がありますが、熱処理をして強固に作られています。
ドリルネジ
① 用途
ドリルネジは、ネジの先端が特殊な形状をしており、
下穴不要の鋼板専用のネジとなっています。
② 特徴
下穴開け、タップ、締め付けを同時に行うことが出来るネジです。
頭の形状には、ナベ、サラ、マルサラ などがあります。
③ 材質
炭素鋼、ステンレスがあります。
小ねじ
① 用途
小ねじは、電気製品、家具など いろいろなものに使われています。
② 特徴
小ねじは、軸径が比較的小さく、頭の付いたネジで、先は尖っていません。
ナット、ワッシャーと一緒に使い、ナットで締め付けをおこないます。
頭の形状には、皿、丸皿、ナベ、トラス、バインド などがあります。
③ 材質
鉄、ステンレス、黄銅、プラスチックがあります。