カメラストラップの付け方とおすすめのストラップ。

カメラは、持ち運んだりホールド性を高めるために、カメラストラップを利用します。

カメラストラップは、それぞれのカメラによって付け方が決まっています。

カメラに付属のストラップ以外に、他のメーカーのカメラストラップを購入される場合は、カメラに合ったカメラストラップを選ぶ必要があります。

この記事では、カメラストラップの種類と付け方をご紹介します。

またストラップメーカーから出ている今人気のカメラストラップもご紹介します。

目次

カメラストラップの付け方

平たい紐(PPテープ)の付け方

平たい紐で、カメラのストラップ取り付け部(ストラップ通し)に取り付けます。

一般的には、PPテープと呼ばれている黒いポリエステル製のテープが使われています。

一眼レフカメラやミラーレスカメラなどに主に使われている付け方です。

カメラストラップのループ部

カメラストラップは、組み紐タイプのような全てが同じ太さのものもあります。

PPテープを使ったカメラストラップの場合は、首や肩にかける部分は幅が広くなっています。

カメラに取り付ける部分は、上記の写真のように幅が狭くなっています。

この幅が狭くなっているPPテープの取り付け部分をループ部といいます。


PPテープのループ部には、PPテープ、アジャスタ、サルカンの3つの部品があります。

PPテープの幅には幾つかの種類があり、私が持っている一眼レフカメラの幅は10mmで、ミラーレスカメラには、7mmのものが付いています。

PPテープで取り付けるカメラストラップを選ばれる際は、幅を確認して購入してください。

カメラに付いているストラップ取り付け部(ストラップ通し)の幅に合ったPPテープが付いているストラップを選んでください。


ループ部のPPテープのカメラの取り付け部への付け方(巻き方)は、カメラメーカーによって使用説明書に書かれている内容に違いがあります。

大きく分けると2通り(細かくは3通り)の方法があるようです。

どの方法が正解なのかは私自身よく分からないのですが、カメラメーカーの使用説明書に書かれている付け方(巻き方)をご紹介します。

キヤノン、ソニー、ペンタックス、ニコンの一部の機種

① PPテープを真っ直ぐに伸ばす。

まずはPPテープを真っ直ぐにします。

写真ではメーカーのロゴが見えるように表面を上にしています。

PPテープの先から、サルカン、アジャスタの順にしておきます。

② PPテープをストラップ通しに通す。

ストラップのメーカーのロゴが下側になるようにして、カメラのストラップ通しの下側から上に向けてPPテープを通します。

③ PPテープをサルカンに通す。

PPテープを折り返して、サルカンに通します。

④ アジャスタのPPテープをゆるめる。

次にアジャスタにPPテープを通しますが、密着していると通せないので、上記の写真のようにPPテープをゆるめて下側に輪っかが出来るようにします。

⑤ PPテープの先をアジャスタのカメラ側の穴に通す。

PPテープの先をアジャスタのカメラ側の穴に通します。

⑥ 折り返してもう片方の穴に通す。

PPテープの先を折り返して、もう片方の穴に通します。

⑦ ゆるみを締めて完成。

ゆるみを引っ張って締めれば完成です。


ニコンの一部の機種、オリンパス、パナソニック

① から④ までは上記の場合とおなじです。

⑤ PPテープの先をストラップ側の穴に通す。

PPテープの先をストラップ側の穴に通します。

ここからが前回の場合と違っているところです。

⑥ 折り返してもう片方の穴に通す。

PPテープの先を折り返して、もう片方の穴に通します。

⑦ ゆるみを締めて完成。

ゆるみを引っ張って締めれば完成です。

最初の場合は、PPテープの先がストラップの内側に飛び出していましたが、

この場合は、2本のPPテープの間に挟まれる形となっています。

フジフィルム

フジフィルムのカメラの使用説明書に書かれているストラップの付け方(巻き方)は最初の場合と同じですが、アジャスタとサルカンの位置が逆になっています。

① PPテープを真っ直ぐに伸ばす

アジャスタとサルカンの取り付け位置が逆になっています。

② PPテープをストラップ通しに通す。

③ PPテープをアジャスタに通す。

アジャスタのPPテープをゆるめて輪っかを作り、カメラに近い方の穴に通します。

④ 折り返してもう片方の穴に通す。

⑤ 長さを調節してゆるみを締める。

⑥ PPテープの先をサルカンに通して完成。


以上カメラメーカーの使用説明書に書かれている、3通りのカメラストラップのPPテープの付け方(巻き方)をご紹介しました。

3通りの方法を並べてみますと以下の写真のようになります。

キャノン、ソニー、ペンタックス、ニコンの一部の機種

ニコンの一部の機種、オリンパス、パナソニック

フジフィルム


アジャスタはカメラストラップ以外にも、バッグの吊紐などにも使われていますが、一般的なヒモの付け方(通し方)は、最初と最後にご紹介した方法のように思います。

真ん中でご紹介した方法は、カメラの場合の特殊な方法のように思います。

ネットでは、「ニコン巻き」とか「報道結び」という名称で紹介されています。

報道関係の方がされる方法なのでしょうか。


ニコンカメラの4機種の使用説明書をダウンロードして見てみたのですが、D850とD7500 は「ニコン巻き」といわれる付け方が書いてありましたが、D3500とD5600 は、一般的な付け方が書いてありました。

私は3通りの方法に大きな違いはないように思います。

ご参考にしていただいて、ご自身が使いやすいと感じられる方法を選択して下さい。


吊り環(丸カン、三角カン)の付け方

カメラストラップの先に丸形や三角形をした金属が付いているものがあります。

これはミラーレスカメラやコンパクトカメラに多い付け方となっています。

カメラに付いているストラップ通しの形状が以下のような場合に使用します。

上記のような形状のストラップ通しの場合は、先でご紹介したPPテープが使えませんので、以下のような金属の留め具がついたストラップを使用します。

上記の三角型や丸型をした金属の留め具は、二重になっています。

留め具の一部が切れている部分がありますので、ここに先が平たくて尖ったものを差し込んでねじると開きます。

ここにマイナスドライバーかホッチキスのお尻に付いているハリ外しを差し込んで二重になっている金属の先を広げます。

ホッチキスのお尻に付いているハリ外しがスムーズにできると思います。

次に、広げた先をカメラに付いているストラップ通しの金属に差し込みます。

差し込んだ三角型と丸型の吊り環(つりかん)をストラップ通しが奥に入るように回してやると、吊り環がストラップ通しに通ります。

上記の写真では、吊り環を広げるのにマイナスドライバーの先を使いましたが、ホッチキスに付いているハリ外しのほうがやりやすいかもしれません。

いずれにしても、二重になっている吊り環を広げるのはけっこう硬いので、怪我をしないように行ってください。


細紐の付け方

細いヒモを使用してカメラに取り付けるカメラストラップもあります。

主にコンパクトカメラ用として利用されています。

上の2つはネックストラップで、一番下のものはハンドストラップです。

コンパクトカメラには、取り付け部分が片側1か所しかないものと、両側にあるものがあります。

上記の写真で紹介したカメラストラップは、片側用のものです。

上記の写真のコンパクトカメラは、片側1か所にストラップ通しが付いています。

ここに細いヒモの先を通して取り付けます。

輪をくぐらせれば完成です。

簡単ですね。

上記の写真のカメラは、ストラップ通しが両側に付いたコンパクトカメラですが、この場合は、どちらか片方か、あるいは両方で吊り下げることもできます。

私は上記の写真の様に、両側を使って首から掛けています。

三脚用穴を利用した付け方

今までご紹介してきたカメラストラップは、カメラに付いているストラップ通しを使った取りけ方でした。

ここでご紹介するのは、カメラの底に付いている三脚用の穴を利用してストラップを取り付ける方法です。

この方法は特殊な専用の器具を使ってカメラの三脚用の穴に固定するものです。

カメラ用品を製造しているメーカーで作られています。

速写系のカメラストラップに採用されている付け方です。

速写に対応した構造となっています。

(広告)


カメラストラップの種類と掛け方

カメラストラップには、今までご紹介してきた首に掛けるネックストラップの他にリストストラップとハンドストラップと呼ばれるストラップがあります。

ネックストラップ

首や肩にかけて使用するカメラストラップで、一眼レフカメラやミラーレスカメラに付属として付いているのは主にこのタイプとなります。

首に掛けて前側にカメラをもってくる場合は、胸からお腹あたりの間くらいにカメラがくるようにストラップの長さを調節すると良いでしょう。

それぞれの方によって使いやすい長さがあるかと思いますが、長くなると移動中にブラブラしますのであまり長くはしない方が良いでしょう。

長い方が使いやすい方の場合で、カメラがお腹から腰のあたりまでくるような場合は、移動中はカメラを前にもってくるのではなく、斜めがけ(たすきがけ)にすると良いでしょう。

斜めがけにするとカメラが安定してあまり動かなくなります。

長くない場合でも、少し窮屈かもしれませんが、斜めがけにするとカメラが動きませんので歩きやすくもなります。

ただし、カメラのレンズが横を向きますので、移動中に何かにぶつけないように気をつける必要はあります。


私は登山にもよく行くのですが、必ずカメラは持っていきます。

私の場合は、カメラの位置はお腹の少し上あたりですが、移動中は斜めがけするようにしています。

肩から斜めがけにせず、真っすぐに下げる場合は落下の危険性もありますので必ずカメラストラップのどこかを手で持つようにしましょう。

リストストラップ

リストストラップは、手首に巻いて使用するストラップです。

コンパクトカメラの場合に付属として細いヒモのものが付いています。

カメラに付属として付いているものは、輪っかになった細いヒモですので、誤って滑って落下させる危険があるので、私は使いません。

使用する場合は、面倒ですが数回ねじるとホールド性が高まります。

移動中は、バッグなどに収納すると良いでしょう。

リストストラップを使ってみたいと思われる場合は、手首を通す輪っかの大きさが調節可能なタイプで、手首をしっかりホールドできるタイプのものが良いでしょう。

私は首に掛けられるタイプのものを100円ショップで購入して使っています。

移動中は、胸ポケットにしまっています。

ただし、胸ポケットの場合は、かがむと落ちますので気を付けてください。

ハンドストラップ

ハンドストラップは、カメラを持った手をしっかりホールドするためのものです。

重たい一眼レフカメラ等を使用する場合に、しっかりとカメラを持つことが出来ますので、握力の弱い女性の方には有利でしょう。

(広告)

ただしハンドストラップは、カメラのグリップ側のストラップ通しと三脚用の穴を利用して取り付けますので、ネックストラップが使えなくなります。

移動中はバッグなどに収納するようにしてください。

おすすめのカメラストラップ

ピークデザイン(Peak Design)

ピークデザインは、アメリカのカメラ用品のメーカーです。

ピークデザインによってデザインされ作られるカメラ用品は、機能的で使いやすく、しかもオシャレでかっこいいと評判で、世界中で愛用されています。

ピークデザインの製品の中で特徴的なのは、「アンカー」と「アンカーリンクス」と呼ばれているものです。

カメラ本体とカメラストラップを簡単に着脱できるものです。


アンカーは、丸い円盤状のものに輪っかになったヒモがついたものです。

アンカーをカメラ本体のストラップ通しに取り付け、ストラップ側に付いているアンカーリンクスと着脱させます。

(広告)

ピークデザインの魅力的な製品には、カメラストラップもあります。

ピークデザインのカメラストラップには、上記のアンカーとアンカーリンクスが付いており、さらにストラップには機能的な仕組みが付いています。

カメラストラップに付いている金属製のレバーを操作することによって、簡単に長さを調節することが可能になっています。

ピークデザインのカメラストラップには、さらにもう一つ魅力的なものが付いています。

一般的なストラップは、カメラの上部に付いているストラップ通しに取り付けますが、ピークデザインのカメラストラップは、ストラップ通しの他に、三脚用の穴に取り付ける部品が付いています。

したがって通常のストラップ通しに取り付ける方法と、片方はストラップ通しに付け、もう片方を三脚用の穴に取り付ける方法の二通りの付け方が出来ます。


三脚用の穴に取り付ける方法の場合は、カメラのレンズが下を向くようになります。

これは移動中にレンズをぶつけるリスクを格段に減らすことが出来ます。

ピークデザインのカメラストラップには、「スライドサミットエディション ラッセン」、「スライド」、「スライドライト」、「リーシュ」などがあります。

(広告)

その他には、機能的なハンドストラップやリストストラップもあります。

また素敵なデザインで使いやすく機能的なカメラバッグもそろっています。

上記リンクにピークデザインの製品を集めていますので、ぜひ一度ご覧になって下さい。

レザー(本革)製のカメラストラップ

レザー(本革)製のカメラストラップを集めてみました。

レザー(本革)は、使い込むほどに独特の使用感がでて、気に入ったストラップを永く使いたい方にはおすすめのカメラストラップです。

革製のカメラストラップは、お手入れが必要になってきますが、使い込むほどに愛着もわいてきます。

昔のフィルム時代のカメラが全盛期の頃が多く目にしたように思います。

(広告)

ディズニーのカメラストラップ

カメラを写される方の中にもディズニーのファンの方もきっと多いと思います。

ディズニーのキャラクターがデザインされたとってもかわいいストラップがあります。

そんな素敵でかわいいディズニーのカメラストラップを集めてみました。

ディズニーランド限定のカメラストラップや海外のディズニーのストラップで日本では手に入らないようなものもあります。

また著名人とディズニーとのコラボのカメラストラップもあります。

カメラが好きでディズニーファンの方はぜひご覧になってください。

(広告)

おしゃれでかわいいカメラストラップ

おしゃれでかわいいカメラストラップを集めてみました。

女性の方にもピッタリのカメラストラップがたくさんあります。

(広告)

(広告)

手作りのカメラストラップ

手作りのカメラストラップを集めてみました。

手作りのカメラストラップは、本革(レザー)製のものが多いですが、大変カラフルな

ストラップや、パラコードを使ったカメラストラップもあります。

(広告)

速写系のカメラストラップ

携行状態から素早く撮影体制に移行できるのが、速写系のカメラストラップです。

有名なのは、BLACKRAPID(ブラックラピッド)とCarry Speed(キャリースピード)の2社の製品です。

速写系のカメラストラップの特徴としては、斜めがけにするタイプであることと三脚用のネジ穴を利用することです。

したがって携行時は、カメラのレンズが下を向くようになっています。

(広告)

カメラストラップの選び方

カメラのストラップは、速写などの機能性を重視したものや、革製などの手作のもの、見た目のデザイン性を追求したものなどいろいろあります。

カメラストラップの本来の用途は、カメラ本体の落下を防止するための安全を確保するためのものですので、まずは以下の項目について検討してください。

カメラの重さに合っているか。

カメラには、一眼レフ、ミラーレス、コンパクトなどありますが、カメラによって重量が大きく変わってきます。

特に一眼レフカメラの場合は、カメラ本体に加えてレンズの重さが加わります。

望遠レンズの場合は、カメラ本体よりもレンズの方が重たくなる場合があります。

一眼レフカメラの場合は、将来どのようなレンズを使う予定なのかも考慮して選ぶ必要があります。


ミラーレスカメラやコンパクトカメラの場合は、ストラップがあまり大きく丈夫だと使いにくかったり、バッグに収納するのに邪魔になる場合もあります。

耐久性に問題がなければ、少し小型のもので収納しやすいものが良いでしょう。

カメラのストラップ取り付け部に合っているか。

カメラストラップの付け方でご紹介したように、カメラストラップの付け方にはPPテープ、吊環、細いヒモなどなどがあります。

まずはカメラ本体の取り付け部の形状を確認してみましょう。

またコンパクトカメラの場合は、カメラ本体の取り付け部が片側1か所のものと両側にあるものがあります。

長さが適当か。

カメラストラップの長さは、首からかけたときに、カメラ本体が胸からお腹あたりにくるようになるのが良いとされています。

長くても腰の上あたりまでとなります。

カメラストラップは長さが調節できるようになっていますので、ご自身の体格に合ったカメラストラップを選んでください。


腰のあたりまでくるような場合は、歩いて移動するときは斜めがけすると、ブラブラしないで歩きやすくなります。

一眼レフの場合は、三脚用の穴を利用してレンズが下を向くように取り付けられるカメラストラップも販売されています。

ストラップ部の素材、形状は適当か。

重たい一眼レフを長時間ぶら下げておく必要がある場合などは、首に当たる部分の素材や形状にも気をつけましょう。

首に直接触れる側に柔らかい素材を使用しているものなどが良いでしょう。

またある程度のストラップの幅も必要になります。

幅が細すぎると首への負担が大きくなり、長時間下げていると首が痛くなります。


カメラストラップの幅については、カメラに元々付属で付いているストラップの幅を一応の目安とすると良いと思います。

カメラを肩から下げる場合が多い場合は、滑りにくい素材が使われているものが良いでしょう。

以上のことがおおよそクリアできれば、あなたの撮影スタイルに合わせて機能性やデザインを検討してみましょう。

ストラップメーカーのカメラストラップには、機能性やデザインに優れたものが沢山あります。

まとめ

カメラストラップは、それぞれのカメラによって付け方が決まっていますので、カメラに合ったカメラストラップを選びましょう。

またカメラ本体や将来購入予定のレンズの重さにみあうカメラストラップを選ぶようにしましょう。

カメラストラップには、機能性、デザイン性の優れたものがたくさんあります。

あなたのお気に入りの1本があれば、カメラライフもいっそう楽しくなるでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

DIYアドバイザー、フォトマスター2級、コーヒーコーディネーター
(趣味)
DIY、釣り、写真、スケッチ、旅行、山登り、キャンプ

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次