アルネ・ヤコブセンのチェアで心豊かな北欧ライフを!
北欧家具の著名なデザイナーの一人のアルネ・ヤコブセンのチェアをご紹介します。
アルネ・ヤコブセンは、1902年のデンマークの生まれで、建築家でもあり
家具デザイナーで、モダン様式の代表的な一人です。
アルネ・ヤコブセンのデザインする家具は、余計な装飾を廃し、機能を重視する
使い勝手を第一に考えられた作品を多く残しており、特にアントチェア、セブンチェア、
スワンチェア、エッグチェアが有名です。
また、照明や時計などの作品も多く残しています。
時を越えて今もなお世界中の人々に愛されているアルネ・ヤコブセンの作品を
ご紹介したいと思います。
この記事の目次
アントチェア
アントチェアは、1952年にフリッツ・ハンセン社によって発表されたのが最初になり、
したがってフリッツ・ハンセン社製のものが正規品となりますが、
現在では多くの企業が製造しています。
アントとは、アリのことですが、背もたれのくびれが似ていることから名付けられており、
アリンコチェアとも呼ばれています。
アントチェアの特徴は、成形合板による座面と背もたれが一体となった3次曲線が持つ
美しさではないでしょうか。
また美しさだけではなく、その曲線は身体にフィットし、身体の動きに柔軟に対応する
機能的に優れたチェアであることから永く愛され続けており、デンマーク家具の中の
代表的なチェアとなっています。
脚はスチールパイプ製で、アルネ・ヤコブセンによって最初にデザインされた
アントチェアは後ろ側に2本、前に1本の3本脚となっています。
アルネ・ヤコブセンの没後、安定性の問題から1980年には4本脚のアントチェアも
製造されるようになりました。
座面と背もたれが一体となった成形合板は、薄い9枚の板をそれぞれ木目の方向が
交差するように貼りあわされて美しいフォルムが作られるという非常に高度な
技術が用いられています。
これによって厚みは薄いのですが、非常に強度を持つとともに軽さをも実現させ、
身体にフィットする微妙な美しい曲線を作り上げています。
脚のスチールパイプについては、アルネ・ヤコブセンのデザインによるオリジナルの
3本脚とその後に作られるようになった4本脚がありますが、
脚の先端には床を傷つけないようにする為の二重の保護キャップが取り付けられています。
またアントチェアは、スタッキング(積み重ねること)が可能な設計となっていますが、
スタッキングしたときにスチールパイプが本体に触れて傷つけないように、
それぞれの脚のパイプの部分に保護部品が取り付けられており、パイプと本体シート部分
が直接触れることはありません。
塗装仕上げについては、フリッツ・ハンセン社製のアントチェアには多くの
カラーバリエーションが用意されています。
カラードアッシュ
木目を生かしたカラー塗装となっています。
カラーバリエーションは全部で10色となっています。
ナチュラル
自然の木の色そのままを生かした塗装となっています。
樹種には、アッシュ、オーク、ビーチ、エルム、メープル、パイン、ウォールナット
など9つのバリエーションがあります。
ラッカード
木目が見えないようにラッカー塗装を重ねた仕上げとなっています。
マットなツヤのある仕上がりで、10色のカラー展開となっています。
フリッツハンセン社について
フリッツハンセン社は、1872年にデンマークで大工をしていたフリッツ・ハンセン
によって設立され、自らの名前を会社名としました。
設立当初は、キャビネットの製作をおこなっていましたが、その後スチームによる
曲げ木加工によるチェアの製作を開始しました。
その後フリッツハンセン社は、アルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウエグナー、
ポール・ケアホルム、トッド・ブレイチャー、ヒロミチ・コンノ 、ピート・ハイン
などの著名なデザイナーとのコラボ作品を生み出し、近代的な北欧家具メーカーとして
世界から認められるようになりました。
また成型合板による製作技術をも確立し、1952年にアルネヤコブセンデザインの
アントチェアを発表したのを機に、名作のセブンチェアが生まれました。
その後1958年には、スワンチェア、エッグチェアを送り出しています。
また、ハンス・J・ウエグナーデザインのチャイナチェア、日本人デザイナー
ヒロミチ・コンノデザインのリンチェア、ピート・ハインのスーパー楕円テーブル、
ポール・ケアホルムのガラステーブル PK61、等々多くの名作家具を世に送り出しています。
こような多くの著名なデザイナーとのコラボによって生まれた作品は、多くの世界中の
人々に共感と感動をもたらし、北欧デザイン家具の地位を確立させました。
また今日においては、若き優秀なデザイナーを積極的に採用し、さらに未来へ進んでいます。
●フリッツハンセン社製正規品取扱店
・家具・インテリア・雑貨 ビカーサ
・SEMPRE (インテリア家具・雑貨)
・アトラクト
・CONNECT
・daily-3
・CHLOROS
セブンチェア
セブンチェアは、1955年にアントチェアの後継モデルとして発表され、
アルネヤコブセンがデザインしたチェアの中で最も人気があり、代表作となっています。
アントチェアと同じく成型合板による美しい曲線と座り心地の良さが特徴となっています。
仕上げ塗装は、10種類のナチュラルウッドと、カラードアッ シュ、ラッカーの2種類の
塗装仕上げがあります。
またセブンチェアにはアーム付きのモデルもあります。
セブンチェア誕生から60年を記念して作られたスペシャル限定モデル(数量限定品)
となっています。
フリッツハンセンとミナペルホネンとのコラボ作品となっており、張地は新素材
ファブリック”dop”が使われています。
上記の他には、以下の限定品があります。
●フルパディング〈パッチワーク〉ダークミックス
●フルパディング〈パッチワーク〉ミックス
●フロントパディング〈タンバリン〉ピンクベージュ
●フロントパディング〈タンバリン〉ブルー
●フロントパディング〈タンバリン〉グレー
●フロントパディング〈チョウチョ〉グレー
●フロントパディング〈プレーン〉エクリュ
スワンチェア
スワンチェアは、1958年にフリッツハンセン社により発表されました。
直線部分がなく曲線のみでデザインされたフォルムは、当時の時代の人たちにとっては
斬新的なものでしたが、時をこえた現在においてもその斬新性は変わらず、
世界中の多くの方々に愛され続けています。
張り地は、布とレザーがありカラーは豊富なバリエーションをもっています。
エッグチェア
コペンハーゲンのSASロイヤルホテルのロービーの設計に際して、
1958年にスワンチェアとともにデザインされたアルネ・ヤコブセンのエッグチェアです。
エッグチェアは、発泡ウレタンを加工した画期的な手法で製作されています。
カラダをすっぽり包み込み周囲からプライバシーを守ってくれ、卵をイメージさせる
形状から「エッグ」と名付けられています。
リプロダクト製品について
デザイナーによって設計、デザインされた製品には意匠権が登録され保護されていますので、
同じデザインの製品を勝手に製作販売は出来ません。
リプロダクト製品(ジェネリック製品とも言います)とは、意匠権の期限が切れた製品を
正規のメーカー以外のメーカーで、デザイナーによって設計された製品に基づいて
忠実に復刻されて製作された製品のことをいいます。
開発費が少なく、また財団へのロイヤリティーが発生しないので安価な費用で生産できます。
これに対して、まだ意匠権が切れていない製品を複製したものをコピー品と呼び、
これは明らかに不正な製品となります。
コピー品は粗悪なものが多いのでご購入はしないようにしましょう。
リプロダクト製品(ジェネリック製品)によって、デザイナーによってデザインされた
素晴らしい製品が低価格で購入することが出来るようになりました。
●リプロダクト製品取扱店
・プーカ
・sandy style
・激安家具どんどん
・R&Mインテリアストア
・Re-Pro
・カグラボ
・SLS ONLINE
・DE LUCE
・style&style
・ジェンコ
ハンス・J・ウェグナーのチェアーはこちらから