石膏ボードアンカーの使い方と付け方7種類。
壁に物を取り付けるために釘やネジを打つ場合は、下地が石膏ボードだけの部分は弱く、
すぐに抜けてしまいます。
こんなときに大変役に立つのが、石膏ボードアンカーです。
7種類の石膏ボードアンカーの取り付け方についてご紹介します。
この記事を書いた人:りょう(DIYアドバイザー)
この記事の目次
石膏ボードアンカーの使い方、付け方
トグラー
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トグラーは取り付ける壁厚(石膏ボードの厚み)によって種類がありますので、
適合する壁厚のものを選ぶ必要があります。
コンセントのプレートなどを外してみて、壁の厚みを確認してください。
取り付け方
① ドリルで壁に直径8mmの穴を開ける。
② トグラーの羽を閉じた状態にして8mmの穴に押し込む。
軽く金槌でたたいて壁と平になるように打ち込みます。
③ 付属の赤いピンをトグラーの穴に差し込み、羽を開く。
④ ネジ、又はタッピングビスでフックをねじ込んで固定する。
トグラーの詳しい内容、取り付け方法、用途、耐力荷重等につきましては
下記をご覧ください。
http://www.toggler.jp/products_hwm.html
モノマックス
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モノマックスは、壁の内部空間が狭い場合などに向いたアンカーとなります。
使用できる壁厚は、5mm~27mmとなっています。
取り付け方
① ドリルで壁に直径8mmの穴を開ける。
② ネジ、又はタッピングビスと一緒にモノマックスを壁に開けた8mmの穴に差し込む。
③ 一旦ネジを抜き取り、取り付けるフックなどにネジをはめて締め付ける。
モリーアンカー
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モリーアンカーは、取り付ける壁厚(石膏ボードの厚み)によって種類がありますので、
適合する壁厚のものを選んでください。
フックを取り付ける場合は、専用のモリーフックを使用してください。
モリーフックには用途別に次の3タイプがあります。
モリーフック
取り付け方
① ドリルで壁に指定された直径お穴を開ける。
② モリーアンカーを穴に差し入れ、しっかり押さえて突起物を壁にくい込ませる。
③ モリーアンカーに付属しているレンチをモリーアンカーの台座に当てて、
手でビスをねじ込む。
④ モリーアンカーに付属しているレンチをモリーアンカーの台座に当てて、
ドライバーでビスを締め付ける。
⑤ 壁の内部のカサが開いてモリーアンカーが固定されたらビスを抜き、
付属のレンチもはずす。
⑥ 取り付けるフックなどにビスを通し、かたく締め付ければ取り付け完了。
カベタップ
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カベタップは、下穴を開ける必要はなく、先端に付いているキリで穴を開けながら
ドライバーで取り付けます。
取り付け方
① ドライバーを使って、先端のキリで石膏ボードに穴を開けながらねじ込む。
② 石膏ボードとカベタップの頭が平になるまでねじ込む。
③ 取り付けるフック等にネジ、又はタッピングビスを通し、カベタップの頭に
固く締めて完了。
カベタップの詳しい取り付け動画が下記サイトにご紹介されていますのでご覧ください。
ウェルナット
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ウェルナットは、防振、絶縁、シール効果があります。
またウェルナットは、耐候性、耐薬品性、耐炎生にも優れています。
石膏ボード以外に、薄いベニア、鉄板、アクリル板、ガラス、陶器などにも
使用することが出来ます。
繰り返しの使用も可能で、壊れやすい建材や薄い建材にも使いやすくなっています。
使用に当たっては壁厚を調べて適合するものを使ってください。
取り付け方
① 壁に指定の直径の穴を開ける。
② ネジを取り付けるフックを通しねじ込む。
③ ネジを固く締めれば取り付け完了。
下記に詳しい施工方法が書かれてありますのでご覧ください。
https://www.neji-navi.com/user_data/packages/default/img/pdf/uerunut.pdf
ソリッドアンカー
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ソリッドアンカーは、壁に小さな穴を開け、そこにソリッドアンカーを折り曲げて
差し込みます。
その中に瞬間接着剤を注入してネジで留めるというものです。
壁厚に関係なく使えるのが良いところです。
アンカーの周りを瞬間接着剤で固めるので強度があります。
また、取り外しも可能で、ネジの径によって3タイプがありますが、小さな穴で済む
のも良いところです。
取り付け方
① 壁に3~3.5mm程度の穴を開ける。
② ソリッドアンカーの中央を折り曲げて穴に差し込む。
③ ソリッドアンカーに瞬間接着剤を注入する。
④ 取り付けるフックを通してネジで固定して完了。
石膏クギ
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本体に斜めに差し込まれた3本の細いクギを打ち込むことによってしっかり
固定できるようになっています。
穴を開ける必要がなく、取り外しも出来、取り外し後も小さな穴しか残りません。
取り付け方
① 本体と壁の間に付属のフックを挟んで壁に当てる。
② 石膏ボードの場合は、コインなどで3本を押し込む。
合板の場合は、金づちでたたいて押し込む。
③ キヤップをかぶせて完了。
以上7つの壁の空洞部分に物を取り付ける場合に便利な石膏ボードアンカーの種類と
取り付け方をご紹介しました。
ただし、石膏ボード自体がそれほど強度のあるものではありませんので、
あまり重い物や大きな力がかかる物は取り付けることが出来ませんので、それぞれの
アンカーの耐荷重を確認して取り付けてください。
本来ならば、壁の中にある木製の間柱や胴縁などに木ネジを使ってしっかりと
取り付けるのが安全です。
そこで、各住宅工法の壁の内部構造と下地材の位置を見つける方法についてご紹介
します。
壁の構造
木造在来工法住宅
一般的な木造在来工法住宅の壁の内側の構造は、まず柱や間柱があり、その間に胴縁と
呼ばれているものが有ります。
そして石膏ボードで覆い、最終的に壁紙等で仕上げています。
間柱と間柱の間隔は、455mmとなっており、胴縁の間隔は300~455mmと
なっています。
コンクリート住宅
コンクリート住宅の場合は、縦胴縁と横胴縁があります。
縦胴縁も横胴縁も300~450mm間隔で入っています。
ツーバイフォー住宅
ツーバイフォー住宅では、450mm間隔で縦枠があります。
下地材の位置を見つける方法
壁の中にある間柱や胴縁の位置を知る方法としては、叩いてみる方法と位置が分かる
道具(探知機具)を使う方法があります。
叩いてみる
間柱などの下地材がある所と、ない所では叩いてみた場合に音が違っています。
下地材がある所では、「コンコン」と固い音がしますが、下地材がない所では、
「ドンドン」といった空間がある音がします。
探知機具を使う
手動式
壁に針を刺してその手ごたえで下地材のある位置を見つけるというものです。
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電子式
センサーを壁に当てて水平に動かすと、センサーが下地材の金属に反応して下地材の
位置を知らせてくれるというものです。
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まとめ
壁に物を取り付ける場合は、本来なら間柱などの下地材に木ネジなどを使って
しっかりと止めるのがベストです。
しかし下地材がない場合には、石膏ボードアンカーは大変便利な道具です。
ただあまり重いものは取り付けられませんので、それぞれのアンカーの耐荷重を
確認して使ってください。
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