これだけは知っておきたい!透明水彩絵の具の種類と特徴。
絵の具にはいくつかの種類があります。
水彩絵の具、油絵の具、岩絵の具、アクリル絵の具などがあります。
これらの絵の具は、大きくわけますと絵の具の色の元となっている顔料と
それを紙やキャンバスなどに定着させるためのノリの役目をする
展着材(メディウム)から出来ています。
これらの絵の具の原料となっている成分の組み合わせによっていろいろな絵の具が
出来上がっています。
水彩絵の具の場合は、顔料と展着材としてアラビアゴムが使用されています。
それに加えて少量のグリセリンが入っています。
水彩絵の具には透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具がありますが、
絵の具に含まれている成分は同じですが、それぞれの成分の混合割合が違っており、
不透明水彩絵の具は顔料の含まれる割合が透明水彩絵の具より多くなっています。
このページでは、上記のいろいろな絵の具の中の透明水彩絵の具について
解説していきたいと思います。
透明水彩絵の具の原料
水彩絵の具の顔料は、動植物や鉱物から作られる天然顔料と工業的に作られる
合成顔料がありますが、現在は優れた合成顔料が多く使われています。
合成顔料に使われる原料は色によっていろいろな材料が使われいますが、
中には人体に有害な物質が含まれているものもあります。
どの程度の有害性を持っているのかは分かりませんが、
法律によって有害な物質が含まれている場合は、含まれていることを示すマークが
絵の具のチューブに表示されています。
ちょっと気になったので私が持っている絵の具を調べてみたら、上記の6種類有りました。
赤地に黒のバッテンがそのマークとのことです。
左から、バーミリオン、コバルトバイオレットライト、ネイプルスイエロー、
カドミウムレッドディープ、カドミウムイエローオレンジ、ジョーンブリヤンNo.2
の6色です。
チューブの下側には全ての絵の具に注意書きとして、
- 口や目に入れないこと。
- 使用後は手を洗うこと。
- 子どもの手の届かない所に保管のこと。
と書かれてあります。
さらに上記の内、コバルトバイオレットライト以外の5色については、
- セレン、及びカドミウム化合物を含みます。
- 口や目に入れると有害。
- 皮ふにつけないこと。
- 噴霧しないこと。
- 飲み込んだ時は医師の処置を受けること。
以上が追加で併記されています。
コバルトバイオレットライト については、溶解性コバルトを含みます。
噴霧時は保護マスクを着用。
と書かれてあります。
つまり、セレン、カドミウム、コバルト が有害物質のようです。
ただ、絵の具に使われている程度の量の場合は、心配する必要はないとのことのようですが、
小さなお子さんがおられる家庭では、保管には気をつけたほうが良いですね。
紙に絵の具を定着させる展着材にはアラビアゴムが一番良いとされているとのことですが、
一部の製品には澱粉から作られるデキストリンが使われている製品もあるとのことです。
その他に保湿剤として少量のグリセリンが入っています。
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